こころあそびの記

日常に小さな感動を

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏越しの祓い

疫病蔓延の今年だから欠かせない行事とするか、三密を避けるために中止とするか。神社も迷われたことでしょう。 近くの氏神様は「茅の輪くぐり」の輪っかを設えてくださっていました。暑い中、こんな年だからか、参詣者が途切れることはない様子でした。 今…

『WE HAVE A DREAM』

先日、テレビで紹介された『WE HAVE A DREAM』という一冊を入手しました。この装丁が、一目で気に入ったからです。 まず、帯の「Z世代」「ミレニアル世代」からして分かりません。 「ミレニアル世代」は1981年から1995年生まれの世代とのことで、「Z世代」…

鳥類調査中

朝、県外ナンバーの車が、リアガラスに「鳥類調査中」の黄色い札を掲示して停車しているのを見つけました。 辺りを見回しても、それらしき方がおられません。がっかりして、いつもの畦道を進んでいきましたら、望遠鏡を覗いている人影がありました。やったぁ…

「夏への扉~キミのいる未来へ~」

山﨑 賢人さんといえば、初めて見たのは、TVドラマ「陸王」での寡黙な少年でした。 次に見たのはあの「キングダム」での活躍でした。 そして、その少し憂いを含んだ笑顔が見たくて、今日は一昨日公開の「夏への扉~キミがいる未来へ~」を観てきました。 SF…

さくらんぼコンサート

日本にいくつ交響楽団があるのかご存知ですか? 大阪には、故・朝比奈隆さんが率いられた大フィルをはじめ、存続の危機を乗り越えて意外に多くのプロ楽団があります。 しかし、その経営状態は厳しいものと聞きます。地方都市なら尚更のこと。偏に、楽団の存…

よくばらない

市が貸し出している家庭菜園の区画の柵を出たところに、こんな花(写真)が咲いていました。 ジャガイモの花に似ています。どなたかが落とされた種芋から発芽したのでしょうか。「こっち向いて、写真撮って」と自己主張しているようでした。 仲間からはぐれ…

おそばの茎はなぜ赤い

お蕎麦が一畝だけ植えられています。白い花が咲いています。 ちょっと前、脱サラして蕎麦打ちを始めるという話が多く報じられた時期がありました。武骨で、あまり話さない、文句あるなら出て行って系の店主が話題になったことも。 信州・蓼科でふらっと入っ…

田毎のお日様

夏至。太陽が最も高い角度から降り注ぎます。天からのエネルギーが一番強い時だから、梅雨という雨雲で、たまには陰らせて下さるという配慮に恐れ入ります。 とはいえ、今朝は、真夏さながらの強烈な太陽光が放射されていました。 田んぼでは、あんなに柔だ…

時鳥

先日、夏至の日の風習として、ちまきを食べることと、菖蒲とヨモギを軒下や門に飾って邪を避けるということを書きました。 そうしたら、奈良の方では写真のように今でも飾られているという情報がありました。中国から伝来した風習が、長い時間を経ても生き続…

ひつじ雲

「空一面にひつじ雲が広がっています」と、カーラジオから聞こえてきます。 早朝、夏至の朝日を拝んだときは、真っ青な空に幸せを感じていましたのに、ひつじ雲発生とは残念無念。信号で停まるたびに、空を見回して、隣の車の人にヘンに思われはしなかったで…

庭仕事

意外に忙しい庭仕事。 今日は朝から、梅の収穫作業です。 今年は、どうしたことでしょう。鈴なりです。 取っても取ってもまだまだあります。上の方の枝にも見えていますが、取れません。 たった一本の梅の木が、太陽と大地から吸い上げたエネルギーで、これ…

気象病とは

朝ドラ「帰ってきたモネ」は観天望気が盛り込まれていて勉強になりますね。 今日は「気象通報」という言葉を懐かしく思い出しました。 今は一日に一回、午後4時にラジオ第二放送で流れていますが、昔は一日に三回放送がありました。夜中に、天気図を書く宿…

天地をつなぐ鳥

中国ドラマには、伝書鳩が頻繁に登場します。 私が中学生の頃は、伝書鳩クラブが部活動として存在していました。部長の男の子は教会に住む人でした。 きれいな心の人だから、とてつもない優しさを鳩との交流に費していた姿が懐かしく思い出されます。 今は、…

お濠と畦と

今日も雲見坂の雲があまりに美しくて、雲を追っかけて、「今城塚古墳公園」まで歩いてみました。 今上天皇の100代前の継体天皇の陵墓といわれています。埴輪が出土していることでも有名になりました。お濠傍で次のような掲示板を見つけました。 この、古墳の…

雨の中のいのちに学ぶ

七十二候「梅子黄」。誰が命令したわけでもないのに、6月半ばをもって我が家の梅も色づき熟してきました。 こんな梅の実のかわいい色合いを絵に表現できる人が羨ましい。黄緑色のお尻に紅を指している子もいて、これが描けたらどんなに楽しいだろうかと無念…

酸いも甘いも

昨日は旧暦の5月5日、端午の節句でした。 中国では粽を食べたり、菖蒲と蓬を門に飾って災い除けにするそうです。 日本にも伝来して根づいた様子が、枕草子に記されています。「節は五月にしく月はなし。菖蒲、蓬などのかをりあひたるいみじうをかし」とあ…

稲葉香さん

稲葉香さんから『極寒のドルポ越冬 122日間の記録』という著書がようやく届きました。 随分前に、道上洋三さんの「おはようパーソナリティ」に出演されてお話された内容が素晴らしくて、どうしても欲しいと思っていたご本でした。 稲葉さんは千早赤阪村にお…

ほどける蕾

朝から、娘が涙を拭いながら何かを読んでいます。 「感動するわ」 「何に?」 「みんな、すごい!」 塾が発行した『合格体験談』でした。 この春に高校受験を経験した中学生は、昨年発生したコロナを乗り越えた子供たちです。ハプニングに流されず、自分を見…

はるかな尾瀬

NHKラジオ「山カフェ」を聴かれたことはありますか? 小学生の頃の登山遠足ではいつもビリで、先生を困らせていた私ですから、山に登れるほどの体力がないと諦めて、このラジオにも興味がありませんでした。 ところが、今朝は「尾瀬沼」からの中継ということ…

インタビュアー

老後はもう一度学生したいなぁと常々うそぶいていましたら、先日、何を勉強したいの?と訊かれました。果たしてこれ!というものがありません。困ってしまいました。 探求したいものがあるわけではないのです。ものを見るとき、もっと温かい心で見られるよう…

水無月

陽性のというか、男性的といってよいのか、今年の梅雨は今のところ過ごしやすく経過しています。 朝日の中で泰山木が見事に開いていました。高い所に咲くことの方が多いため、写真におさめるのは難しい花です。しかも、開いたら直ぐに朽ちていきます。 です…

涙が溶かすもの

一本一本、植えつけられたらときには、あんなに儚げに見えた苗が、みるみる逞しい株に成長していきます。 それを毎朝楽しみにしています。 先日、通りがかった家庭菜園で「今からは豆やで。田植えが終わったら畦に撒くんや」とアドバイスされていたのを小耳…

ささやかなシンクロニシティー

二週間ぶりに行ったら、職場裏に植わっているクチナシが満開になっていました。低く切りそろえられた街路樹ですから花の数は数えきれません。顔を近づけるまでもなく、甘い香りが漂う朝でした。 と、帰宅したら娘が庭のクチナシが咲いた!と一輪挿していまし…

たんぽぽ

たんぽぽとお話ししている女の子の絵です。 「きのうは、ねんねしてたの?」 「雨がふったからね、ねてたのよ」 「そうなんだ 雨の日はおやすみするの?」 「おひさまのこどもだからね」 ”たんぽぽは たんぽぽは お日さまの子どもです♪“ という歌をご存知で…

六月六日

今日は、六月六日です。 6と6を図案化して生まれた「棒が一本会ったとさ♪」から始まる手書き歌は「六月六日に雨ザーザー」と出てきてきます。さりげなく季節が挿入された、このリズム感を良しとするのは、私達世代までですね。 ところで、六は象形文字で、家…

憧れの永遠

私は「永遠」という言葉が好きです。理由もなく惹かれます。 本を読まない少女だった頃、アンデルセン童話「雪の女王」のラストシーンの氷の国の絵を見ては、永遠を表現しているはずの氷が永遠ではないことに心が引っかかったことを覚えています。 そんなこ…

心と体を潤す甘味

甘いものが大好きという若いシングルマザーの話を聞きました。なんでも、コーヒー1杯にスティックシュガーを5本以上も入れても平気だというのです。 身体はスリム。浮腫むこともないらしいのですが、排便は下痢便と軟便を繰り返しているといいます。 水を取…

お蚕さん

最近、蝶が乱舞する姿と遭遇する事が多くなりました。カメラを花に向けたら、飛び込みで写るほどです。 そういえば、娘の菜園でも、キャベツの葉っぱの上にぎっしり卵が産みつけられています。この子たちも、もうすぐ紋白蝶となって飛び回わることでしょう。…

ウナギおこわ

こんななま暖かくて、じとっと湿った日の献立は迷うところです。 さっぱりしたものでは元気が出ないし、揚げ物ではひつこい感じがします。そんな時のお助けマンは、やっぱりウナギですね。 お高いのが玉に傷。一枚をどうにかしてボリューミーに見せるのが主…

こだわらない心

「こだわり」は人間にしかないものといいます。 植物なら、もっと養分の豊富な土地に行きたいな。もっとお日様の光を浴びたいな。反対にもっと湿り気がほしい、と思っても移動すら叶いません。 人間だけが、もっともっとを実現できる知恵を与えられたといえ…