こころあそびの記

日常に小さな感動を

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

百日紅

百日紅という名前は開花時期が長くて、6月から10月まで咲き続けることから名付けられたといいます。猿が木を登れないくらいツルツルした特徴ある幹ですから、見間違えはない木です。 個体差があるのか、初夏から見事に咲き誇っているお宅を見ると羨ましく思…

孝養の滝

昨日、箕面の滝まで行ってきました。 厳しい残暑の昼下がり、そんな時間に上がっていく人はさすがに少なくて、下りてくる人ばかりが目立ちました。 なぜでしょう。たとえ、滝までというささやかな目的であっても、それを達成した人の顔は生き生きと和んでい…

日曜日の朝に

体調によるのか気分によるのか、はたまた記事の面白さによるのか。新聞を読む意欲の多い少ないは、何によって決まるのでしょう。 今朝は、暇だったせいか、といえば紙面に命をかけておられる方に失礼ですが、隅から隅まで読ませていただきました。 昨日の夕…

処暑の朝に

朝、空を見回した時には見つけられなかった下弦のお月様がこんなところにいらして嬉しくなりました。 どんなところかというと、異動先の職場近くの空です。 長く勤めさせて頂くと、あちらこちらと旅気分させてもらえます。東は長浜から西は播磨まで、どこに…

欠品中の薬があります

30年ほど前から本格的に保険調剤薬局が始動しました。当初はそのシステムが分からず「なんで薬局で保険証がいるの?」と言われる患者さんの不信感を拭うための説明から始めたものです。 しかし今や、お医者がさんが発行した処方箋は、迷うことなく薬局に持ち…

気配(けはい)

こんな写真が知人からラインに送られてきました。 これは何の写真がわかりますか?世事に疎い私は知りませんでした。 これは「気(け)抜き」というのだそうです。 更地にして、新しく何かを建てるとき、まずは地鎮祭の前に、地の気脈が滞りなく流れるように…

ラストスペシャルショー

常盤貴子さんが、30年ぶりにトヨエツに会った感じというか、ずっと昔に好きだった人に再会する感じといえばわかってもらえるでしょうか。 ちょっと照れるけど、会ってはみたい。そう思って、一昨日、昨日と二夜連続で轟悠さんの最後の歌声を聞いてきました。…

桐の箪笥

(青桐の実) トラックから下ろされる桐の箪笥。今は紛失してしまったセピア色の写真に写る情景をうっすら覚えています。 戦後の混乱の中、物のない時代に嫁入り道具を集めるのは大変だったことでしょう。戦前に嫁がせた娘とは雲泥の差の荷物で送り出さざる…

探し物は見つかりましたか?

手当たり次第に書きなぐれるようにノートを携帯しています。 高校野球を見ながら経過を書いていたら裏表紙に到達してしまったので、漫画本をダシにして二人の孫を本屋まで連れ出しました。 彼らが本を選んでいる間に、赤いピンク色の表紙のノートを買いまし…

かねたたき

枕元で「チッチッチッ♪」と虫の音がします。どうやら、家の中に入り込んだようです。 こういうときに威力を発揮するのがネットです。 早速、「チッチッチッ 虫の音」と検索したら、「鉦叩き(かねたたき)」とあって、音声検索で確認する事までできました。 …

悲しすぎる決断

朝の庭で蝉が囁き合っていました。本当なんです。歩を進めた私に驚いたように、木の下の叢で集く秋の虫の声に主役を譲る時が来たとばかりに、ひんやりした空気の中に数匹飛んでいきました。 炎暑のときは、長雨の間に過ぎていきました。 今朝はもう秋の趣で…

雲が美しい日

甲子園球場の夏の高校野球。昨日、2時間待機したあげくノーゲームになったチームが、今日は朝からまた待たされて気の毒に思いました。 大阪上空は晴れていたのに甲子園は怪しかったのですね。どうか、この先、順調にゲームができますようにと念じるばかりで…

ブンブンブン~♪

まだ大丈夫かなと散歩にでました。 薄い雲を通して差す陽光で、自分の影を見ました。雨天続きで影ができることさえ忘れていたような気がして、そういえばと思い出したことがありました。 子どもや孫が歩き始めたら、真っ先にする遊びは「影踏み」だった方も…

立秋の朝夕に鳴きます

この大雨に入る数日前、朝方の庭でひぐらしの一鳴きを聞きました。 みんみん蝉が送ってくる波長に無頓着になった頃に、明らかな旋律を聞かせるひぐらしの鳴き声は心に染みるものです。特に、山道で聞く「カナカナカナ」は、自分が何ものかと考えさせる切なさ…

平和を引き寄せるために

平和の祭典オリンピックが無事に終わるやいなや、飛び込んできたのは「アフガニスタン政府関係者の逃亡」でした。 平和への道のりは遥かに遠い現実がわかりました。 日本では終戦記念日に黙祷を捧げ、いかにも戦争は過去のものという感覚でいます。が、いま…

みんながうれしいのが一番なんだで

ついに、篤太夫は自分の進む道を見つけました。 昨晩の「青天を衝け」のラストで、「これだ!俺が探し求めてきたのはこれだ!」という台詞が叫ばれました。 この物語の冒頭で母の渋沢ゑいが4歳の息子を諭した言葉は、和久井映見さんの揺らめきのあるイント…

やまない雨はない

雨が上がりました。 何が何でも歩きたくなりました。 やんだのかしらと戸口から顔を出す住人。向かいの家から出てきた人に「鬱陶しいことですね」と言葉をかけられました。かけられた方は返す言葉に戸惑われたのか、「はぁ」と気の抜けたお返事でした。 お二…

龍神さまに捧げる祈り

このまま終わってなるものかと、ほんの短い雨の止み間にも鳴き出す蝉の声に微笑ましさを感じます。 湿気100%。障子の和紙は湿気を存分に吸って撓み、畳の上を歩くと足裏に湿り気がまとわりつきます。 テレビでは、一面に水に覆われた情景ばかりが映し出され…

「竜とそばかすの姫」をみてきました

雨がひどくならないうちにと、荷物持ちの孫二人を連れて出かけました。道中で、夏休み前から観たいと言ってた「ジャングルクルーズ」に誘ってみたら、案の定、二人とも大賛成です。 早速、発券売場へ急ぎましたら、なんと、あと三席を残すのみでした。まだ、…

東へ西へ

藪椿の実が雨に濡れて光っていました。 それを見つけたことがうれしくて、心が潤う朝でした。 散歩に出かけるとき、さぁ今日はどこへ行こうかなと一瞬よぎるのですが、気の向く方角が今日のコースです。 東に行けば千里川沿いに歩けます。 西に歩けば、阪大…

日の丸弁当

桜の木の下に停めている車のフロントガラスに、黄変した落葉が挟まるようになってから、もう何日になるでしょう。 暑い暑いとはいうものの、季節の循環は秋へと向かって、その歩みを早めています。 今週は前線が停滞して、早くも秋霖とか。次に晴天が戻った…

淀川の堤防を歩く

4年前の台風や地震で甚大な被害を受けて、仮のテントの中にお鎮まりになっていた八雲神社の神様が、今朝、参詣したら本殿にお移りになっていました。 うれしい朝になりました。 神社の裏手から淀川の堤防に上がってみました。 上流の方は生駒山が右手に、振…

平常心で生きる

外は大風。家の中でうつらうつらと過ごしています。 流行りの河野大臣のTwitterを覗いたら、西洋医学の先生が「免疫力」という言葉はおかしいと記しておられました。そんな重箱の隅をつつくようなこと言わなくてもいいのに、と思いつつ、西洋医学と東洋医学…

走る理由

オリンピックが終わり、立秋の声を聞き、台風接近のニュースを見る。 しばらくは、祭りの後の呆けた日々になりそうです。 男子マラソンで大迫傑さんが六位に入賞されました。 私みたいに体が重たく生まれついた人間には考えられない、種が異なるとしか思えな…

台風さん!もうちょっとだけ待ってね

こんなこと言ったら叱られそうですか、台風が近づいていることを知らせる雲の、刻一刻と変化する姿のなんと美しいこと。国道沿いのお店の前の幟も勢いよくはためいています。 海開きを敢行している海では、今頃、大人も子供も大はしゃぎで、絶好の波のりを楽…

わたしのおばあちゃん

先日、「紙は神なり」と題しましたが、同じ読みの漢字には、近い意味があるといわれます。 朝刊に「字が書かれている紙を踏んではいけないと、祖母が教えてくれた」と書いておられる方があったので、そうだ、私もそう言われ続けたなぁと懐かしくなりました。…

藤川球児さんに教えてもらったこと

一片の雲もない大空を金色に染めながら朝陽が上ってきました。5時半のお天気カメラには、今、大阪の日の出がジャストタイムで映っています。東京カメラでは、太陽は上りきっているし、広島カメラは少し暗いのです。 あぁ、いい季節だなぁとお弁当作りの手を…

はだかでも腹巻きしている金太郎

今週が統計上では暑さのピークだとラジオが伝えています。 そういえば、今朝、窓から東の空にオレンジピンク色の雲が見えました。暑い暑いとうかうか過ごしているうちに、日の出は5時11分と遅くなっています。暗いうちから起き出す日々が始まる予感を感じた…

SNSという手紙

こわごわ利用するものですから、本当の良さを知るところまではなかなか到達できないのがSNSです。 そんな私ですが、昨日は心底ほっこりする記事に出会ったのでご報告します。 先日、このブログにも書かせてもらった「アオノリュウゼツラン」のことをInstagra…

紙は神なり

NHKのラジオ講座のテキストに使われている紙は、現在私が知る紙の中で一番味があるように思います。 マーカーを入れると、裏に染みだすほどの粗い繊維です。それが、なんとも懐かしい風合いを醸し出しています。 小学校の頃のざら半紙に似ています。コピー機…