こころあそびの記

日常に小さな感動を

2022-01-01から1年間の記事一覧

昨日は臘月八日でした

昨日は、臘月八日。つまり旧暦12月8日でした。ことわざに「臘月(ロウゲツ)鼓鳴りて春草生ず」とあります。具体的には「鼓を打ち鳴らし、頭には方相氏の仮面を被って、金剛力士像を作り、疫病を駆逐し、沐浴して災禍を払う」などを行ったと古文に記されます。…

再チャレンジする人

昨日、わんこのシャンプーしてもらったら、こんなお正月バージョンの飾りをつけてもらって帰ってきました。 やったね。 お正月気分。と言いたいところですが、今日から始まる帰省ラッシュの準備に大わらわです。さてさて、まだ動けることに感謝して、頑張ろ…

父と魚

なんなん? うちの子たちが、競って年末に魚釣りに行くのは、なんでなん? 上の写真は長男の釣果。 そして、下の写真は次男の釣果。 この二人が競い合うのは今に始まったことではなくて、生まれた時からライバルでした。母として随分悩みもしました。 長らく…

あと四つ寝たらお正月

どんな年の瀬であっても、新しい年が来るという高揚感は人々に元気をもたらすもののようです。 子供の頃の年末といえば、思い出されるのは家族で買い出しという恒例行事でした。 百貨店とか、黒門市場とか。 何のために、わざわざ大勢の詰めかける所に出て行…

光の矢を浴びて

私の子どもたちの「歌のおねえさん」は、はいだしょうこさんでした。 歌唱の実力に、宝塚時代に培った演技力が加味されて、ピカイチおねえさんでした。 そんな彼女がYouTubeで歌う「ひこうき雲」は、何度聴いたことでしょう。オリジナルのユーミンとはイメー…

記憶力

小学校五年生の孫娘はお手伝いが好きです。 先日、一緒に洗い物をしていたら、 「おばば、Aちゃん知ってるよね」 「知らんよ」 「こないだも遊びに来てたやん」 「そう?右脳が弱くて覚えるの苦手やねん」 すかさず、横から娘が、 「覚える気がないんよ」。 …

李禹煥(リ・ウーファン)作品展

兵庫県立美術館は2002年に神戸震災復興のシンボルとして開館しました。私の中では安藤忠雄さん設計という話題が先行した美術館でした。 その頃にミーハー気分で見学した後、足が遠のいてしまったのは、遠方というイメージからでした。 近年になって、息子が…

緑の葉っぱと赤い実と

クリスマスイブ。 寒さの中で、心を温めてくれるカラーは赤と緑の強烈な配色です。 千両も万両も南天も、揃いも揃ってこの二色で、これから続く寒い日を勇気づけてくれます。 大きなタラヨウの木に真っ赤な実が鈴なりでした。木に疎い私にとっては、これだけ…

甘え上手

初氷。 初雪。 こんな日こそ散歩へ。 写真を撮ろうとスマホを構える足元が、すくわれそうな強風でした。 でも、この厳しい冬日の自然と対峙している実感がいいんですよね。北風に向かって歩くことが、生きてる証のように思われて元気が湧きました。 近頃、こ…

冬至と餃子

今日は二十四節季の冬至です。 昼間が一年で一番短くて、夜が一番長い日。昔々の人が見つけた法則通りに、その日がやってきたことはありがたいことです。 天行健、君子以自彊不息。 ——《周易》 天は元気です。休むことなく動いています。 さて、この日の食べ…

ふつうのしあわせ

「出生数」が朝刊の一面記事になっていました。 令和12年に80万人割れに到達するという国の想定を、大きく超えるペースで少子化が進んでいるそうです。 大家族で育った人の中には、もうこりごり。ゆっくり過ごしたいから、子供は少ない方がいいという意見を…

芦原池にて

片雲に誘われて、今日もお散歩に出かけました。 今日のお目当ては芦原池です。 情報によれば、オオバンが大挙押し寄せているとのことですから、それは見ておかなくてはと思った次第です。 静かな湖畔には、人影は疎らなのに、ヒヨのけたたましい鳴き声だけが…

あったか~いお風呂の話

マイナス2度の表示に震えながらの起床でした。外に出ると足元にシャリシャリと、頼りなげな霜柱の感覚がありました。 冬至の週が始まる。そのことを実感したくて庭を一周したら、落ち葉の吹き溜まりが塀に押し付けられたようにできていることを発見。見上げ…

『方丈記』通り

「チャンチャン待っときや」というひとことを信じて、じっとお座りして待っている健気さに負けて、愛犬と朝散歩に出かけました。 なんで、敷石のここにだけ苔が生えるの? 育ってますね。大根さん。 露地のイチゴ。がんばれ。 天気は上々。アリーナでは「サ…

幸せな記憶

雨の散歩道で、すずめの大群に出会いました。 「チーチーパッパチーパッパ♪」 すずめの学校の先生は不在のようで、好き勝手に歌い放題です。 お話に夢中になっているかと思いきや、スマホを構えるやいなや、一羽残らず飛び立つ賢さがあるから、人間の住まう…

オババの祈り

ホワイトアウトになっているところもあるようですが、大阪はこの通り、雲を彩りながら太陽が上ってきました。 早朝に見えた下弦の月は傘を被りながらも見えていましたから、今から雲が広がるという予報通りになりそうです。 さて、「予定は未定であって決定…

話せなくても、すべてわかっている。それが犬。

間違っていたらごめんなさい。 メタセコイアの褐色の落ち葉が煌めく朝日を受けて、そこだけ赤い絨毯が敷かれたように見えたので、思わず写真に収めてしまいました。 美しい光景でした。 メタセコイアの和名は曙杉。英語でも夜明けを表すdawn redwoodというそ…

北風とぬくもりと

予報通りの寒い一日になりました。 風が塵を吹き飛ばしてくれたおかげで、六甲の山容が美しく見えています。山頂付近にはかすかに降雪があったようにも見えました。 北側の山の向こうからは、次々に雪雲が繰り出されてきます。その雲の一塊から落ちてきたみ…

稲盛フィロソフィーといのち

雨上がる。そして、白い雲間から冬のやわらかい光が漏れてきたら、お出かけ時です。 コタツで丸くなってないで、外へ出ておいでという誘惑に抗しきれず、出て行くと。 昨夜の雨で増水した川は幾分流れが早くなって、鳥たちはどこかに避難したようです。 確認…

青い空と白い雲

明日は雨予報。 久しぶりに万博公園の日本庭園に行ってみようと思い立ちました。 紅葉シーズンが過ぎて人影はまばらです。 来園者は殆どが、定年後と思しき男性カメラマンです。 ゆっくり流る雲を追い、午前中の太陽に照らされる木々の色を楽しむ。どんな健…

祈り

寝たら忘れる、とか云われるのに、今朝、起きて直ぐに頭に浮かんだのは、解し難いなんともいえない思いでした。 生老病死。この順番をしれっと話すことのできる私は、生来の薄情者だという自覚は十分すぎるほど持っています。 それは、人と関わることが下手…

バードウォッチング

近頃のスマホ内蔵カメラは、新発売のたびにバージョンアップして、高い性能を保持するようになりました。 それでも、川の底に居る鴨の種類の特徴を判別しようとするには、限界があります。高額商品を買ってカメラ婆さんになるか、諦めようかと迷っていました…

いい匂い~

木々の落葉もほぼ終わって、見通しの良くなった田んぼの向こうに、皇帝ダリアがすっくと咲き誇っています。 皇帝の意味を誇示する花に見とれていて、あっ!と後戻りすると、やっぱりありました。琵琶の花。花というには地味すぎますが、その分、香りを振り撒…

感度上々

昨日は二十四節季「大雪」でしたから、各地から雪の便りが届きました。 季節が昔の人が定めた順番通りに進むのは、自転や公転に狂いが生じていないからだと思うと、人間の考えるSDGsという地球上のテーマが小さく思えてきます。 今朝は故あって、家人の居な…

赤ちゃんと金星

友人から、お孫さん誕生のニュースが伝えられました。 新しい命が生まれる。それは、当人にとっては命がけ。そして、周りに待機する人には祈りです。 無事に生まれたという報に接した瞬間に、胸をなで下ろし安堵の気持ちに変わります。古来から続くこの思い…

太陽の形代

5月頃に芳しくも爽やかな香りを放ってから半年。誰に誇ることもなく静かに熟したオレンジ色に輝くみかんを、散歩道で見かけます。 先日のBS『こころ旅』で火野正平さんが、童心を隠せない笑顔で、その大きな実を顔にくっつけて喜ばれた様子をご覧になりまし…

三本足の烏に願いを託して

鳥、鳥、鳥三昧の朝でした。 刈り取りの終わった田んぼで、落ち穂拾い中の鳩。リーダーの号令に合わせて、一斉に飛び立つ様は目が覚めるような群舞です。 写真に収まってくれたかわいい雀。あなたのコートの模様をいつかは描いてみたい。 カルガモ。 川沿い…

ベニシアさんを支える言葉

昨日の朝、気温1度という表示に怖じ気づいて、防寒着を着て犬を庭に連れ出しました。 餌も済ませたのに、ワンワンと鳴き止みません。彼の中では、「その格好は散歩やろ!」と疑わずにいるみたい。 「ごめんごめん」と、朝の散歩に出かけたところ、新しい日の…

マジックアワー

この時間なら、きっとおられるのではと期待して、いつもの坂道に行ったら、三脚にカメラを据えて待つ人影がありました。 お邪魔してはと、後ろに控えていたら、背後からまたお一人いらっしゃいました。 彼女とお話するのは初めてです。 「今までは、家から見…

『Phases of the moon』

目覚まし音を止めて、寝ぼけ眼でスマホ画面で温度を確認したら、「4度」と表示されていました。 覚悟の寒さです。寒いけど、ワンコを待たせるわけにもいかず、意を決して起き出したら、リビングに明かりが灯っています。 そうか。サッカーの日やった。 お弁…