こころあそびの記

日常に小さな感動を

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ドレミの歌』

明日は旧暦正月ということですから、今日は大晦日です。 この時期、中華街では、「福」を逆さまに貼ってあるのを見かけます。「倒」も「到」も発音[dao]が同じだから、福を倒して「福に到る」ということのようです。漢字の国のお遊びですね。 家庭で中華料…

真っ直ぐに見る心

薔薇の根は2月から動き出す。知っているのに知らんぷりはできなくて、今日の日差しの中で根っこの土を引っ掻いて、肥料を入れました。 丁寧さは皆無。「ごめんね」の気持ちだけの雑な作業です。 案の定、跳ね返った土を思いっきり被ったので、着ていた防寒…

いのちの特効薬

昨日は遠くて見えない、時空を越えた場にある希望をお話しましたが、そんなことに了解の余地を持たない人にも納得できる場所があります。 それは、この世にあって見えるから受け入れやすいものです。 そしてその事を、分かりやすく知らしめるために生まれて…

約束した場所

母方が清洲に縁を持つからなのか、宮大工という言葉を聞くと思いを深くしてしまいます。 同じように、渡来人の技術者集団に石組みの穴太衆(あのうしゅう)があります。 滋賀県大津市坂本で子孫が今も先祖から引き継いだ工法で石組みを続けておられる様子は…

コロナの効用

朝から晩までコロナコロナの大合唱。 そんなコロナですが、ここにきて朗報を耳にしましたので、お知らせしたいと思います。 こないだ、コロナに罹患して大変な目にあったと漏れ聞いていた方に、久しぶりでお目にかかりました。 「その後どうですか?」 「い…

生活を工夫できる人

発明家なんて遠い存在ですが、市井の人々の発明は、生活に直結しているだけに驚かされることが度々です。 例えば、今では洗濯機も改良されて、これを見かけることもなくなった”洗濯ボール“です。 このボールを洗濯物と一緒に放りこんでおくだけで、布の絡ま…

「雪月花」が笑っています

これ、「篆刻、書画の会」で大形徹先生が書いて下さった字です。 なんと書いてあるでしょう? 「雪・月・花」です。 もし、この言葉が、草書や楷書で書いてあれば、随分違った趣になるはずです。部屋に飾れば、禅の緊張感が漂うものになるでしょう。 ところ…

御嶽海関おめでとう

相撲は子育て中の人には、絶対に観られない時間帯に放映されています。夕方の主婦がいちばん忙しい時間です。 そんなことで長い間ご無沙汰でしたが、主婦業も一段落したこの歳で観戦するようになりました。それには下地があったのです。 小学生の頃、母が夕…

静かな日曜日

橋の下からお母さんが呼ぶ声が響いてきます。 「早よ来なさい!」 「こわっ!お母さんが怒ってる。早よ行こ」と子供の鴨が遊ぶのを止めて、お母さんに合流。 よかったよかった。四羽が下流に向けて泳いで行った後に、あれあれ、一羽の雄鴨がやってきました。…

信念を貫く人がいてくださる

朝の月が薄い雲を通して天空の高いところから鈍い光を放っていました。随分痩せて小さく見えました。 頼りない思いで部屋に戻った私は、本箱から『雪の花』を取り出してしまいました。なぜか、気持ちがまだ昨日を引きずっていることを知りました。 だったら…

心を定めて、地に足つけて、

うっすらと地面を覆う白い雪。 笑う事なかれ。娘家族が起き抜けに、この雪をかき集めて雪合戦の真似事をしていました。雪国の人には叱られそうですが、大阪の人間にはうれしい積雪です。寒いことなど飛んでしまう笑顔の朝でした。 和んだあとは、緊張です。 …

大寒の日に

大寒にふさわしく、誰もが「寒い!」と肩をすくめる一日でした。 「早上好! 今日大寒 岁月深处有温暖 严冬尽头是春天」 いつも、季節のカードを送ってくださる先生の添え書きには、「こんなに寒いけれど、まだ見えてない深い所に暖かさが宿り始めているよ。…

お茶を一服

いつものことでごめんなさい。 先日、AMラジオで「あそこのラーメン屋はいつもFMがかかってるんや。俺が毎日食べに行ってるのに」と漫才師の方が話をされていました。 相方が「ええっ!知らんのですかね?今度、言ってみたらいいのと違いますか?AMに出演し…

鴨たちに癒されて

冬至から1ヶ月。目は覚めているのに、もうちょっとだけと布団から出るのをためらう時間がついつい長くなってしまいます。 今朝、犬と一緒に外に出たら、月明かりが庭一面に広がっていました。 しまった!昨日、嘘を書いてしまったと恥ずかしくなりました。…

寒土用。ご自愛専一に。

土用とは四立前の18日間を指します。四立とは、立春、立夏、立秋、立冬のこと。 今は、今月5日から始まった寒中ですから、寒土用と呼ばれます。 西高東低の気圧配置が続いて天気図の上ではまだまだ冬最中です。しかし、寒さで縮こまった体に、そんなことな…

『命』という詩を見つけました

今週の水曜日は厄神さんの大祭です。 その日にお参りできないので、息災に過ごせたお礼と孫の合格祈願に行ってきました。 ゆっくり歩いていると、あるお宅の門の側に植わっている木に小鳥が群れていました。なんと、今年初めてメジロと遭遇。 小鳥たちは、早…

分包機が壊れた日

「分包」といって直ぐに分かる人は医療関係者か老人施設の方でしょう。 分包とは、服用する薬を一回分ずつ一つの袋に入れることです。一度に飲む薬の量が多い人や、入院中や施設入居中の方に施して、間違いなく飲んでいただくための工夫です。 こうすること…

和菓子好き

お店やさんには、にこやかな女将さんが不可欠です。 家の近くに和菓子屋さんがありまして、そこの女将さんがそれはそれはお商売上手というか気の利くお人でした。 小柄で笑顔と大きな瞳をくるくるさせて、このお店はこの人でもっていると誰もが思っていたこ…

人籟、地籟、天籟

今日は寒に入って九日目です。 仏にも寒九の水をたてまつる 森澄雄 寒さ厳しい今日の水を汲んで、寒餅を搗けばカビも生えない美味しいお餅になります。薬を飲むのも、煎じるのもこのお水がよろしいようです。 大鍋にいっぱい汲んで、豚のスペアリブを放り込…

幸せに過ごすために

お正月飾りを付けた玄関に小雪が舞っています。 お飾りをすでに外したお家もありますが、我が家は小正月の15日にとんど焼きに出すつもりです。 早まらないで良かったことが二つあります。 ひとつは、雪に濯がれる玄関を美しいなぁと眺められたことです。どか…

「八腊粥」

そういえば、この写真のお粥、去年は近くの中華料理屋さんに頼んで作ってもらったことを思い出しました。あれから、もう一年が巡ったことに、言われるまで気づきもしませんでした。 昨日は旧暦で12月8日でした。 中国では、この日を一年の区切りのとしていま…

いつまで?なんのために?

朝の散歩しながら考えるには重いテーマでした。 朝刊の「朝の詩」で83歳男性が訴えられていたのです。「ホントにこれだけの薬を死ぬまで飲まなきゃならないのかね」と。 これは、毎日、患者さんに処方箋通りに投薬している私の中に常にあるテーマでもありま…

初春の光の中で眠る山

寒い朝。うちのわんこが、じっとこっちを覗き込んで、行く?と誘ってきます。 マイナス1度ですよ。それでも行きますか? 健気な表情に負けて重い腰を上げ始めると、やったぁやったぁ!とぐるぐるそわそわする仕草が、またかわいいくて散歩に出発です。 今朝…

日脚伸ぶ

昔、茶の間の窓は細かく切り込みが入った飾りガラスが嵌められていました。すぐ外には、大きな枇杷の木があって、毎日、ヒヨやモズが遊びに来ていました。 掘りこたつに足を突っ込んで、窓に葉陰が揺れるのを感じながら、うつらうつらと小鳥の声を聞くともな…

空との対話

「天気予報士」になりたい女の子が、ラジオの天気予報士の方に、どうしたらなれますかと尋ねていました。 「あなたは、空を見るのが好きということだからがんばってね」と伝えた予報士さんが続けてお話されたことに、耳をそばだてました。 「今日はガリレオ…

山よりも高く海よりも深いもの

あれは、もう一昨年公開の映画だったのですね。 孫たちの付き添いで入った映画館で『記憶にございません!』の予告編を観てしまったものですから、もう観たくて観たくてたまらなくなって、公開と同時に足を運びました。 三谷幸喜さんという方は非凡だなぁと…

不易流行のバランス

朝刊の「朝の詩」に子どもの詩が載る日は気持ちが和みます。 今朝も、「おいたん、おいたん」とお兄ちゃんを呼ぶ2歳の坊やの詩が掲載されていたので嬉しくなってしまいました。 というのも、我が家にも「~たん」が2人います。 同居している孫は3人で、上…

あなたを応援するいのちの力

本に囲まれていると安心する質ですが、手元に本がなくても勉強できる便利な時代になりました。ネットは怖い一面もありますが、役に立つツールであることに違いはありません。 ちょっと時間が空いたので、ネット徘徊してみましたところ、自分好みの意見をお持…

お・も・て・な・し

実は、昨日、始発電車に乗ってお伊勢さんへ初詣に行ってきました。 去年は、コロナ騒動真っ只中だったので、断念しましたが、今日なら行ける!と思いきりました。 生駒山に向かって走る車窓からは、日の出が迫っているしるしを知らせる曙色の空に、穏やかに…

「初釜」と「書き初め」

お正月といえば「初釜」と「書き初め」ですね。 その真似ごとを、子どもたちが子育てに忙しくなるまではやっていました。 今年は、誰からともなく、「やってみよう!」「何年ぶり?」と言い出して、まずは「初釜」体験から。 なんて、うそですよ。たまたま、…