こころあそびの記

日常に小さな感動を

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「浅茅が宿」

昨日から「ジージー」と聞き慣れない声で騒がしく鳴いて桜の木を飛び回る数羽の鳥がいます。運良くその小鳥の姿を捉えることができました。 多分、四十雀です。でも、近寄っても直ぐには飛び立たなかったこと、「ツッピーツッピー」と鳴かないことから、素人…

初夏の庭

「お母さん、見てくれた?」と娘。 ご自慢の菜園のことです。 田舎の人は手こずることなく実らせることができるのに、都会育ちには難関です。彼女がネットで検索しながら丹精こめたからここまで育ってくれました。 一番なりのキウリを上の孫に収穫させた朝で…

小さなビオトープ

五月の空に濃くなった緑が映えます。山の木の花も盛りは過ぎたのかしらと見とれていると、足元に蝶が一匹止まって動きません。 早速、調べたら「ヒオドシチョウ」という蝶でした。 緋縅とは鎧の札(さね)を綴じる緋色の紐のことのようです。なんて素敵な名前(…

一路を生きる

野村萬斎さんを観に行ってきました。 ある先輩が云われるには、 「人間国宝になるほどの人の奥様は素晴らしい方なのです」と。 また、こんなこともよく聞く話です。 「母親というものは、男の子がかわいくてたまらないものです。だから嫁姑問題が消えて無く…

椿と萱と

おばさんになるメリットの一つに厚かましくなることが上げられます。 そんなはしたないと思われるかもしれませんが、他人様に声かけをして知らないことを教えてもらえるようになれるなんて、若いときには思いもしませんでした。 この春まだ浅い頃でした。 そ…

今でしょ!

知人からユキノシタの写真。それも、自宅の庭に咲いていたなんて、うらやましいことです。 うちの庭にも咲いていたのに、そんなことに頓着しない家人に何回か抜かれているうちに生えなくなってしまいました。 滝道もそう。左岸のある場所を楽しみにしていた…

レンコン話

「万博だより」に”観蓮会“のお知らせが載る頃になりました。 一昨年、昨年とコロナ禍のため、早朝の観蓮会は中止となりましたので、再開が待たれます。 蓮を愛でるには、なんといっても早朝の朝露に輝く時間帯がよろしいそうで、味わったことのない清らかな…

導かれてある今

この年になって感慨を覚えることの一つに、小学校の同じ教室でスタートした四十人が、大人になって、全員違う道に進んでいることがあります。 別れ道を右に行くか左に行くかと選択を続けた結果です。 この春、高校受験が終わったばかりの孫が、次は「何にな…

狛犬の角

昨晩の天象。光る空を見て大騒ぎしている孫たちを微笑ましく思いました。かつてはそうだったと、 こんなことも楽しめた子供時分を懐かしみながら、轟く雷鳴が行き過ぎるのを待ったことでした。 今朝の「こころ旅」のお手紙は愛犬との散歩道を綴っておられま…

小西先生

昨日のお話会に、ここ2、3回お休みされていた小西さんがお元気に参加下さいました。加えて、奥様からのお心遣いで、一抱えもある花束を持ってきて下さったので、みんなで分けました。 当日の朝、準備してくださったことが分かる、ピチピチ元気なお花たちでし…

雨のフィーリング

この季節は、なぜかカーペンターズの『雨の日と月曜日は』のメロディーと、「get me down」という言葉が浮かんできます。 さぁ、何か始めようというよりは、曲中にもあるようにブラブラ過ごしたくなる毎日です。 時間を持て余して、ショパンの『雨だれ』を聴…

高齢者と薬

どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎 曇天の重い空気の中で、ドクダミの真っ白な花に出会うとハッとします。よく見れば、白い十字形の総苞片に薄黄緑色の花が立ち上がっています。 民間薬として、役立ってきた草ですが、それを観賞用に植えておられるお宅を…

ゆるい幸せ

小児科医院をされている旧家の庭に、大きな栴檀がありました。この木を植えられた先代院長さんの子供への思いが伝わってくるように感じて、花盛りの木を写真に収めているとお声がかかりました。 「あの、何を撮ってはるんですか?」 「栴檀です」 「セ・ン・…

鴨なんば

他人が美味しそうに食べていると、自分も食べたくなるのが人間の習性です。 昨日の朝、火野正平さんが美味しそうに鴨汁つけ麺を召し上がっていたので、しばらくご無沙汰だった「鴨なんば」を食べてみたくなりました。 ちなみに、我が家の年越しそばは鴨なん…

芭蕉、江戸を発つ

梅雨寒というのでしょうか、太陽の光の有無が気温差を生じます。 お手紙に時候の挨拶「不順の候」を使いたくなる今日この頃です。 さて、誰もが知ってる『奥の細道』。芭蕉が江戸を出立したのは旧暦元禄2年3月27日といいますから、新暦では5月16日のことでし…

水無月好き

仕事帰り、甘いものが欲しくて、引き寄せられるように近所の和菓子屋さんに入って、孫たちのおやつを包んでもらっている間に、生菓子のケースを覗かせてもらいます。 毎回、工夫を凝らした季節のお菓子が並んでいるので、名前とデザインを見比べるだけて季節…

心のままに

お天気と身体は連動しています。 朝、起きたとき、どんよりしていると気持ちもスキッとしないのは誰しも感じる思いではないでしょうか。 そんなときは、歩くことです。 体内の熱バランスがベストとされるのが、昔から言い古された頭寒足熱です。 どうすれば…

箕面瀑布を訪ねて

滝行きを決行するには、冬なら雪の降る日か、または前夜が冷えた日が狙い目ではないでしょうか。 水しぶきが時が止まったように凍りついているところは圧巻です。 今朝の滝に望むものは水量です。 二日間降り続いた雨できっと瀑布になっていることを期待して…

雨の匂い

娘が幼かった頃、「お母さん、雨の匂いがするよ」と言って、私を喜ばしてくれたことがありました。 もうじき、雨が降ってきそうな様子を、いち早く匂いで感じてくれた。そんなふうに育ってくれることを願った母には、何よりもうれしい出来事でした。 この雨…

上手い!泣けたよ!片桐はいりさん

五月に咲くからサツキ。一方、よく似たツツジは咲き終えました。花殻取りをしてから、犬を撫でたら、ペロペロと指をなめられました。そっかぁ。ツツジの蜜は子供のおやつだった。 金銀花。その名前の通りのスイカズラ。 空木。ウツギのやさしい色。 クサフジ…

”浅川”は何処に?

雲一つない曙もいいけれど、寄せてくる波のような雲を赤く染めて明けていく朝も好ましく思えます。 それは、雲があるからこそ大空の広さに気づくという意識かもしれません。 上の写真は昨夕、散歩しながら見た空です。山際の茜色が太陽の在り方をほのかに示…

知らんけど・・

昨日は雨だから骨休め。 今日は雨が上がったから行動開始! 人の気持ちってそんなふうに同じ動きをするようで、スーパーも心持ち混んでいました。 献立を考えながら品選びをする主婦に、「お得だよ!」と話しかけて心をくすぐるものがあります。 「期間限定…

「信」という字

今日は我が同志のお誕生日です。 もう、四半世紀ほどお友達でいてくださる大切なお方です。 彼女は芯から心優しい人です。十年前もそうでした。 私がかねてより、もっと漢方の啓蒙ができたらという願いを持っていたことを気に留めてくださっていたようで、「…

5月の散歩道

みんなが寝静まっているときにカメラを提げて家を出るのが写真家。 私は彼らが撮り終わった頃に出かけます。 なぜって、お弁当作りがあるからです。 でもね、その時間でも十分に楽しめるんです。散歩はいのちのチャージに絶大な効果が期待できます。 今日の…

頼れる在宅医、長尾和宏先生。

今日は東大阪市まで、長尾和宏先生の講演を聞きに行ってきました。 会場の東大阪市文化創造館大ホールは、完成してから間もないようで、まだ建材の臭いが漂う立派な建物でした。 2時間という長丁場を立ちっぱなしで話し続けられた長尾先生の姿からは、なんと…

母の日を前に

バラの花びらを乾かしています。 廊下にローズの香り立ち、それだけで今年も咲いてくれてありがとうという気持ちになります。 本格的に長く持たせる気はないのです。この子たちがいのちを全うしたと思ってくれるまでのお付き合いを願っています。 それにして…

無病息災という祈り

紫色の花が目に入ってくることが多くなりました。。 山肌にチラホラ藤が垂れている様子は、桜とは違う華やぎを感じます。 これも、倉嶋厚さんのご本に教えてもらったことですが、紫色はご存知の通り、青色と赤色を混ぜた色です。 五行で、青は東からやってく…

タケノコ奮闘記

昨日、息子が篠山の朝取りたけのこを持ってきてくれたので、朝から大鍋に入れて一回目の湯がき。昼からもう一つ鍋を出してきて二回目と、今日はたけのこ始末デーです。 たけのこと五月の連休というワードには思い出があります。 この季節は山菜採りとタケノ…

朋、遠方より来たる有り。

「子曰、学而時習之、不亦説乎。 有朋自遠方来、不亦楽乎。 人不知而不慍、不亦君子乎。」 論語:学而第一は漢文授業で必ず習うところです。 子日(しのたまわく)、学(まなびて)時(つねに)之(これ)を習(ならう)、亦(また)説(よろばし)からずや。朋(とも)遠方(…

夏来るらし

家の前を掃きながら、ご近所さん同士で挨拶されていました。 「おはようございます 気持ちいいですね」 「おはようございます ほんとですね 昨日はあんなに降ったのに」 「五月晴れですね!」 そういえば五月に入ったのですね。それで、思わず「五月晴れ」と…