こころあそびの記

日常に小さな感動を

2023-01-01から1年間の記事一覧

初冬の散歩道

あさ、テレビに登場する人が口を揃えて「今日から師走です」と云うものだから、じっとしていられなくなって散歩に出ました。 朝の散歩はひさしぶりです。 毎日、お弁当作りが一段落したら座り込んでしまうものですから、スタートしそこねるのです。 そんなこ…

初冬のあれこれ

遠山に日が当たりたる枯野かな 高浜虚子 箕面山の落葉樹が燃えているように遠望できる毎日です。 虚子が気がついたのは、錦繍のところに日の当たっている瞬間だったのではないでしょうか。その感動を切り取って残してくださっていることをありがたく思います…

月影を踏みつつ

夜明け前の空に満月が浮かぶ朝でした。 ドビュッシー『月の光』の静けさが感じられなかったのは、眩しいお月様のせいだけではありません。西の空から冬の星々の騒がしいおしゃべりが聞こえてきたからかもしれません。 真上には北斗七星が上っているのが見え…

knitting

寒くなって足をこたつに突っ込んでいると、お尻に根が生えます。 まったりした時間の手慰みは、毛糸遊びです。 昔、習った編み物の先生の「同じ編むなら上質の毛糸で」という言葉が染み着いていて、百均毛糸はちょっと、という思いがあるにはあるのですが、…

心育て

ローズヒップが生りました。 もっと枝においておく方がよいのかもしれないのですが、早く穫らないと株が傷むという人もあるので、思い切って今日切り取りました。 この実でお茶を煎れようとか、種を採ろうとかは思っていません。 ローズヒップという愛らしい…

自然と人間

わんことは賢い動物で、「明日、散歩行こう」と、軽く言ったつもりの約束を、きっちり覚えています。 私が起きた音をいち早くキャッチして、そわそわし出します。 そんな様子に知らんぷりもできなくて、約束通り、わんこと一緒に散歩に行ってきました。 今日…

大理石とシャンデリアとタイル

今日は、備後町の綿業会館に行ってきました。 半年前に申し込み、七倍の倍率をクリアして当選した貴重な見学会でした。 昭和2年に東洋紡の岡常夫社長が100万円を寄付されたことから始まったプロジェクトだそうです。 昭和6年に竣工したこの建造物は、渡辺節…

祝1000回!

一晩で、山の色づきが急に進んだように思うのは私だけでしょうか。 午後から、冷たい北風が吹き荒れて、木の枝に残る葉っぱが震えています。最後の一枚も吹き飛ばされたら冬景色。そんな日が近づいています。 今夜、大阪も木枯らし一号が発表されることでし…

新嘗祭

新嘗祭。 天皇が今年穫れた新米を天地の神に供え、自らも食する祭事が宮中で執り行われます。 本来は、この日まで新米は食べずに待たないといけないそうですが、8月に入ると新米が出回る時代です。食いしん坊は、秋まで待てなくてごめんなさい。 美味しいお…

マイ・パラダイス

ようやく、クロッカスを土の中にしまいました。あとは、いっぱいねんねして、機嫌よく目覚めてくれることを待つばかりです。 昨夜、加藤徹先生の『漢文力』をめくっていて出てきた言葉に、 「成然として寝ね、蘧然として覚む」とありました。 安らかに眠り、…

来たよ!来た来た!!

快晴。 夜明け前の空に、冬の大三角を取り囲む星々の美しいこと。 それらが西隣のお宅の上に輝いているのを見て、垣根を越えて行っても追いつかないことを知ってしまっていることを思いました。大人になるとはこういうことなんですね。ちょっとセンチな朝で…

だから漢方はおもしろい

百日紅の実がたくさんついています。小鳥が、まだ来てないところをみると、もっと熟すのを待っているのかな? テレビで、高山に住むカラスの観察映像が流れていました。松ぼっくりを割って、種を出して、その種を食べるかと思いきや、喉に貯め込んで別の場所…

コマーシャル

干し柿。 急がねばならない冬支度が、次々思いついて慌ただしいとはこのことかと思います。 今朝は、村雨辰剛さんの出演されている園芸番組を観てしまったので、そうだ!クロッカスを植える時期だと気づきました。早く買ってこないと・・ さて、テレビショッ…

根なし草

今年も桜が葉を落としました。下草と作る多色使いのハーモニーが好きです。 春は、花を咲かせて人々に喜びを、夏は緑陰を作って安らぎを提供した一年を閉じようとしています。 清順さんが、大好きな言葉「念ずれば花開く」について、プラントハンターならで…

近頃は、シャッター式の雨戸が増えて、昔ながらの木製の雨戸を残している家屋が少なくなりました。 ガラガラ!という雨戸の音が郷愁を感じさせます。 我が家も座敷に面した四枚を残すばかりになってしまいました。可笑しいことに、今でも開け閉めするたびに…

つれづれに

きのう、箕面市民図書館の蔵書検索をかけたら西畠清順さんの著作、『はつみみ植物園』、『プラントハンター』、『教えてくれたのは植物でした』、『そらみみ植物園』のいずれもが、貸し出し中になっていました。 彼は常に全身を研ぎ澄まして生きている。それ…

麗しい瑞茎

ポストに墨書きの分厚い封書を見つけました。 長野さんだ! このかわいらしくも勇ましい封緘は、彼にちがいありません。 もう何年も前に、阪急豊中駅の高架下にあるフリースペースで開催された個展で、初めて彼を知りました。 こんな作品に興味があるのでは…

恩頼(みたまのふゆ)

きのう、昼過ぎに散歩に出たら、色鮮やかな橋がかかっていました。 こんな時間に虹を見るのはどうしたことかと、不思議に思って帰ってきましたら、ちゃんと、“だじゃれの南さん”が解説されていました。 彼の真骨頂。「ニジノニジ」。 得意満面で、太陽高度が…

寒くなりました。 どんよりした雲に覆われた寒い日は、ホットミルクティーが体を温めてくれます。 きのうも出先から帰って直ぐに飲みましたら、体が芯から温まる気がしました。 今日は珈琲じゃなくて、紅茶にしてね。 体の奥深いところからの要求を聴けたら…

思いつくまま

きのうから、あまりに多くのことを見聞きすることになって、未だ整理できないでいます。 混乱ではなくて、体の底に溜まったままになっているという感じです。 ぼーっとした頭で、まずは、あと数十頁を残していた『錨を上げよ』を、朝から読み終えたところで…

気をチャージした日

今日はなんの日、11/11。 ”ポッキーの日“というのは、見ての通りで誰でも納得ですね。 それ以外にも、この日に計画された催しが多くて、私自身、四つも重なってしまって、選択に苦慮した一日になりました。 とはいえ、迷うことなく四つの中からチョイスした…

寒冷前線通過中

今日は孫娘の小学校最後の音楽会でした。 緊張した面もちで入場してきた子が、お母さんを見つけて手を振る仕草がかわいくて。小学生ならこうでなくっちゃと思ったことでした。 毎日新聞に葉室麟さんの未発表作が載っていました。 彼は、中国を舞台にした小説…

色即是空

関東では、このところ11月とは思えないほど高い気温の日が続いているようです。 今朝のニュースで、富士山の冠雪が溶けてしまったという映像には驚いてしまいました。初冠雪を含む真っ白な雪を纏っていたのに。 このぶんでは、野山が燃えるように色づくまで…

立冬

今日は「立冬」。 「立冬といふも実感なき陽気 稲畑汀子」 きのうまでなら、この句のように余裕をかましておれましたが、今朝の冷え方は立冬であることを知らしめたことでした。 テレビをつけたら、コメンテーターが、昨日の東京の暑さはなぜ予告できなかっ…

戸閉法要

真夜中の豪雨と雷。怖かったですね。 雷の爆音に怯えて布団にくるまっていた私の恐怖を倍増したのは、突然、パッと枕元のスタンドの電灯が点ったことです。なにもしてないのに! それも何度も何度も。その度に消すのですが、またすぐ点るんです。 多分、雷が…

「見るな座敷」

お弁当を作り終えて外に出たら、東の空に茜雲が燃えていました。 雨が近づくことを知らせる雲があって良かった。雲があるから、こんな西洋絵画のような朝景色が拝めます。 振り返ったら、西の雲に曙光が。その色は瞬く間に消えていきました。 昨夜の宮城大弥…

宮城君先発の夜が待ち遠しい

今日は朝から神戸まで孫の顔を見に行ってきました。健やかに育っている様子を見て一安心。 彼女を抱っこさせてもらったので、しばらくはこちらも元気に過ごせそうです。 昨晩の日本シリーズ第6戦を、ご覧になりましたでしょうか。 阪神の勢いが、応援も含め…

本を抱えて

三連休の中日。ぐうたらを決め込んでいましたら、早々と家族が起きてきたので、えっ、今日ってお弁当いるの?一瞬焦った朝でした。 「いいよ。今日は学食で買うから」と、やさしい孫の声。いい子です。 すっかり目覚めたので、わんこと散歩に出ました。 近頃…

のど飴

朝のマジックアワーの淡い空の色が、体と心を起こしてくれます。 上ってくる太陽が見たくて、東に開けた高台に急ぎました。残念ながら、日の出には間に合いませんでしたが、朝日を存分に浴びて、今日一日が平和であるように念じたことです。 鮮やかな赤い色…

縁ある人

11月に入って、何が楽しみかといって鴨たちの飛来ほど、うきうきさせるものはありません。 「お母さん、芦原池にあの目の周りが金色の鴨が来てたよ」という娘の報告を聞いたのは数日前。 「うそ!キンクロハジロやんか。そ ろそろやね。うれしいなあ」 千…