こころあそびの記

日常に小さな感動を

風花舞う日に

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 あと二三日で春が立つという今朝の空は真っ青で、宇宙の果てまで透けて見えるような美しさに心まで晴れ晴れいたしました。
 「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ 清原深養父
 先日の大寒波で雪舞う日に気象予報士さんが紹介なさっていた清少納言のおじい様のお歌です。雪を花と見立てること、その花の里はすでに春盛りという風流な解説に一瞬で気持ちが純化される思いがしました。
 今週は春遠からじと思わせぶりな暖かい日が続きしましたのに、そんなに簡単には引き下がりはしまいと冬将軍が頑張ったおかげで週末は寒さがぶり返しました。
 一片の雲も見当たらない青空のどこからともなく風に乗ってやってくる「風花」が今日あたり近畿でも見られたのではないでしょうか。遭遇したら都人の気分が味わえること請け合いです。
 寒いから冬空は美しい。こればかりは春になる前に満喫しておかねばならない冬ならではの眺めです。
 三寒四温の綱引きが始まったということは春近しです。
ところで、どんなことに春を感じますか?
 朝の散歩道に春の野草が芽吹いて伸びていく姿。
 ついつい朝寝をしてもまだ眠い。
 陽光が明るくなったので、少しずつ明るい装いに変えたくなる気持ち。
 なぜか体を動かしたくなってきた。
 皆さまはいかがですか?
 私達の身体は太陽のリズムに合わせて循環しているという法則は太古から不変です。
「もーすぐ春ですよ♪ちょっと出かけてみませんか?」
詩を作る人は昔も今も自然をよく観察できる方なのですね。