ポストに自分宛のお便りを発見!オオルリと前島密さん、ご苦労様でした。
表にはシールのチューリップ、裏にはチューリップの絵柄という葉書に発信者の気遣いを感じて、心ほころぶ思いがしました。
お葉書の主は観梅のご報告を下さいました。
令和という年号が、大宰府で開かれた観梅の宴をうたった「初春令月 気淑風和」(万葉集)から採られたのではと、大騒ぎしてから早くも二年経ちました。
実は、『文選』(もんぜん)から採られたものと謂われています。当時の教養人が中国伝来の漢文で素養を磨いていたことがよく分かる本家探しでした。
この善い月の意味をもつ「令月」がちょうど今頃のことです。梅が咲き、メジロや鶯が歌い、水が温む。この季節の美しさに誰もが希望を抱きます。
今日は二十四節季の「雨水」です。木々の堅く閉じていた蕾も一雨ごとに膨らみを増すことでしょう。
どうか、じっと身を潜めないで外に出ましょう。春を感じましょう。
歩くことが健康維持に良ろしいといわれて、万歩計とウオーキングシューズを揃えて颯爽と闊歩するのはスポーツです。
東洋医学ですすめるのは”散歩“です。
数えながら歩くのではなく、“季節”を感じながらゆったりと歩くことです。
「あれっ、これは何の匂い?」
「いつの間にか芽吹いているよ」
「あの小鳥は何?」
などなど歩くことで五感が目覚めます。
せっかくの令和の令月を楽しみましょう。