今朝のNHKテレビでチューリップの財津和夫さんの近況がレポートされていました。
彼はまさに団塊世代のスターです。
「心の旅」
「虹とスニーカーの頃」
「さぼてんの花」
真似ができそうでできない繊細な歌詞の虜になったものです。そして、そのメロディーはシンプルで誰もが口ずさめるものでした。ドレミで歌える旋律はいいですよね。歌詞を味わえるメロディーラインが懐かしいです。
そんな彼もご病気されてから、前を向く力を無くされたとのこと。何よりの薬は散歩でしたということばに説得力がありました。
そんなとき立ち上がる力になったのは、やはり音楽でした。
「キーワードは”大丈夫“でした」とおっしゃった画面を見て手が止まりました。
手前味噌ながら、昨年上梓した拙著に「今一番旬の言葉」と書いていたからです。
あらためて新明解国語辞典を引いてみたら、「②よい結果になることを請け合う(信じている)ことを表す」とありました。
孟母三遷で有名な孟子が強くて逞しい志のある男子を表現したこの”大丈夫“が、現代人を励ます言葉になって蘇りの力を与えてくれています。
新曲の中で「幸せは自分で探すもの 大丈夫さ 人生は一度じゃない」と歌いつらい自分を抜け出したことを表現しています。
幸せの青い鳥は自分の中にいる。でもそれは長い日々の中で遭遇してきたものに教えられたのだ。
それに気づける人生は貴重です。誰もが大丈夫を深く胸に刻んで、今日のつらさを乗り越えることができますように。
まだ、コンサートができた頃の映像が流れていました。会場の全員が立ち上がって財津さんと歌っています。こんな爆発的に楽しい日々が一日も早くもどってきたら、み~んな元気になるのにな。