こころあそびの記

日常に小さな感動を

轟さんの退団発表

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 宝塚歌劇団から轟さんの退団が発表されました。
 春日八千代さんの後継者として、ずっと歌劇団に残られるものと思い込んでいたため、近頃、心が向いていなかったことを悔やむ自分がいます。
 誰かを応援するということは、自分を応援するということと同じ意味を持つことに気づかせて下さったのは轟さんでした。こんなに単純に幸せ気分になれるんだという発見です。
 子育ても佳境に入った頃、雨の日も風の日も雪の日も彼女の姿を求めて出待ち、入り待ちに駆けつけたことを、すでに懐かしく思うほど年月が流れました。まさに、「凱旋門」の主題歌通りに、一番苦しい時に助けてくれた決して忘れられない恩人です。
 応援したい誰かがいる。それは自分のいのちを掘り起こしてくれると、経験から確信しています。
 そういう意味では、ジャニーさんという方の功績は大なりです。たくさんのタレントを送り出し、少女達の幸せ爆発を起こさせたからです。
 また、近頃では、SNSで世界中の映像が見られますから、その国に行くことを目標に働く人、ファンレターを書きたいがためにその国の言語を勉強して、しかも早々とマスターしてしまう人もあります。
 今まで気づかなかった秘められた自分の内力が芽を出します。それが、誰かのファンになるということの効用だと思います。
 その効用を十二分に味わった者として、轟さんには感謝しかありません。
 多分、退団後にはマスコミに姿を見せられることはないと思います。発表直後、いつまでもあると思うな親と轟。と自分の甘さを反省しました。
 ずっと宝塚におられるから安心という慢心状態でいました。ごめんなさい。
 私の人生の一時期を支えて下さった轟さん。本当にお疲れさまでした。これから拓かれる新しい道が轟さんにとってお幸せでありますように心からお祈りいたします。ありがとうございました。