中国の歴史ドラマにはまっています。
今見ているのは『独孤伽羅』です。
伽羅は、事実はもっとたくさんの兄弟姉妹がいたようですが、ドラマの中では三人娘の末っ子としてキャピキャピした可愛らしい女の子に描かれています。
中国ドラマは長いところが魅力なんだけれど、そこに難があります。次から次に見ないと終わらないのです。家に帰って見始めたら寝るまで消せないのです。困ったことです。
そういいながら、結婚に際して好きな人をとるか、お家を守るために皇族に嫁ぐかというような話題をうまく練り込んであると、展開が楽しみでつい見てしまいます。
自分は、元来、そういうややこしい嘘の応酬ができる質を持ち合わせていないのに惹かれるのは、枯れた心に生気を取り戻す心のマッサージ薬としての効能のせいでしょう。
このドラマの時代は北周。六世紀中頃です。
日本ではその百年後に壬辰の乱(大化改新)が起こっています。
天智天皇は遣唐使を遣わして、唐風を学ぼうとされたようですが、民心を治めきれず大海人皇子に取って代わられる。そこに登場するのが額田王という女性です。
中国に倣ったわけでもないでしょうに、同じようなドラマがここでも繰り返されました。
人が生きるところに愛憎はつきもの。人生はままならないことと同感しながら、今夜もきっと見てしまうことでしょう。
ちなみに、大海人皇子が吉野から伊勢まで敗走してきて、夜明けに朝明(あさけ)迹太川(とおがわ)のほとりで伊勢神宮にいらっしゃる天照大神を遥拝してから、戦況が好転したといわれています。
夜明けに東から上る太陽を見た瞬間、人は思わず手を合わしてしまいます。そうすれば、体に気が満ちてくることを知っているからだと思います。
これからは日の出が早くなります。早起きが健康の鍵となる季節です。