息子が母の日のプレゼントに中国茶をくれました。中国ドラマにはまっている母だから、そして、彼が神戸に住んでるから、こんな粋な贈り物考えてくれたのでしょうか。
早速、味わうことにしました。
水出しして、一煎目は味わうというより、口に含んだときに鼻から抜ける香りを楽しみます。
二煎目は緑茶に似た感じで、お茶を飲んでますという感じです。
三煎目になると、ようやく甘いお茶になってスッと飲めます。
四煎目は薄くなりますが、まだまだ色も香りも味わえます。
五煎目には、思い切ってお湯を注いでみましたら、さすがに香りは薄くなりましたが、色はしっかり出ました。
六煎目はどうしようかな?と思っているところです。
中国ドラマの中では、宮中でお茶を飲むシーンが次々に出て興味をそそられます。
日本茶とは作法が異なります。
まず、茶器が日本とは違います。茶器は蓋付きで茶托も合わせて磁器なのです。そして、飲むときは、茶托ごと口元に運んで、茶器に入っている茶葉を蓋でよけながら、香りと共にお茶を味わいます。
唐代には中国全土にお茶文化は広がり、清代には最盛期を迎えたとありますから、私が見た清代のドラマは、その時代の最先端のファションを描いていたことになります。
中国南西部を発祥の地とするお茶は、緑茶から烏龍茶、紅茶まで今や全世界を席巻しています。
第一に漢方的な効用。
第二に喉の渇きを潤す。
第三に「お茶しましょう」とコミュニケーションにも役立つ飲み物として愛され続けています。
日本茶は緑茶だけですが、調べてみたら、四国にプーアール茶と同じような発酵文化が残っていると知りました。
発酵文化から誕生したお茶は中国南西部から台湾、日本の九州、四国、近畿にかけて伸びる「照葉樹林帯」が故郷です。なんと、四国はその中に入っていることに驚きました。
四国は空海の生誕地。平安時代に唐に渡った空海さんが、持ち帰って故郷の四国の人に発酵の仕方を教えたというのは考えが過ぎる話でしょうか。空海さんは超人だからあり得ない話でもなさそうな。
府大の中国留学生にお茶屋さんの息子さんがおられたので、お尋ねしたところ、お茶の発酵菌は何百種類もあるとのことです。中国茶の種類は千種類以上存在するというのも納得です。
日本茶のイメージが清流だとすると、中国茶は大陸を感じさせる飲み物のように思います。