こころあそびの記

日常に小さな感動を

ウナギおこわ

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 こんななま暖かくて、じとっと湿った日の献立は迷うところです。
 さっぱりしたものでは元気が出ないし、揚げ物ではひつこい感じがします。そんな時のお助けマンは、やっぱりウナギですね。
 お高いのが玉に傷。一枚をどうにかしてボリューミーに見せるのが主婦の腕の見せ所です。
 なので、今日は“ウナギおこわ”にしてみようと頭で考えながら、久しぶりに美容室に行きました。
 昔から、美容室は主婦の情報交換の場所といわれていますが、今日みたいにバチっと当てはまったことは、今までになかったことです。
 入室したときは、ザワザワ、赤ちゃんも泣いて騒がしかったのに、3時を過ぎたら、急に静かになりました。
 幼稚園のお迎え時間がきたのです。ママたちの束の間のリラクゼーションタイムは終了。今頃はまた子供達に囲まれて忙しい夕方が始まっていることでしょう。
 そんなことで、静かになった美容室に隣の席の人の声が響きます。
 「あのね、私はネギ焼きするの。竹輪とネギと山芋と玉子を入れて、お好み焼き粉で焼くの。ソースかけずにおだしで明石焼きみたいにしてたべるのよ。ふわっとして美味しいよ」と聞こえてきました。
 これや!ウナギの副菜は結構難しいけど、これなら邪魔しない。
 今日の献立は、こんな風に思いも寄らない所で即決できました。

 帰宅したら、今日からクラブ活動が再開してお腹をすかせた中学生が二人帰ってきました。この子たちがいるから、私は毎日ぼけ防止ができて幸せです。
 おこわの仕掛けだけして、犬の散歩に出かけました。
 散歩コースにある大学の構内は、対面授業が再開したのでしょう。講義が終わった学生でいっぱいでした。みんな、楽しそう。やっぱり、誰かとお話して、映画に行く約束したりするのって楽しいですよね。イキイキした学生さんとすれ違うだけで、若いエネルギーがもらえます。
 生きてる私たちは、動くことでその欲求の大部分が満たされます。今、それに制限がかかり、老いも若きも欲求不満が溜まっています。
 ちょっとしたことで、怪我したり、イライラしたり。それは不健康の印です。身体を動かさないと、心まで固まってしまいます。これが、一番怖いこと。
 今朝、前を走っていたトラックが巻き上げたベニヤ板がわたしの車の前面に当たりました。あぁ、これは、お祓いしないとと、直ぐに洗車機で洗いました。それから自分自身の洗車?に美容室へも行きました。
 いっぱい動いたら、そうだ!この感覚だよねと、からだと心の連携がとれている状態を思い出しました。
 心を縛りつけないこと。心を解き放して動くことを声高かにはお勧めできないけど、こっそりお勧めします。