こころあそびの記

日常に小さな感動を

気象病とは

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 朝ドラ「帰ってきたモネ」は観天望気が盛り込まれていて勉強になりますね。
 今日は「気象通報」という言葉を懐かしく思い出しました。
 今は一日に一回、午後4時にラジオ第二放送で流れていますが、昔は一日に三回放送がありました。夜中に、天気図を書く宿題をするために聞き耳を立てながら、外国の土地や遠い島の様子を想像したものです。

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 ところで、梅雨最中いかがお過ごしですか?
 私たちの体の殆どは水でできていますから「水」に良くも悪くも影響を受けます。
 この季節、なんだか、いつもの本調子が出ないと訴える人に、「洗濯物が乾かないのと同じですよ」と言うと「この人、なに言ってるの?」という顔される人は、未だに多くいらっしゃいます。
 西洋科学の教えだけを信じて育ってしまった人には、とりわけ分かりにくい説明のようです。
 本当はみんなに知ってほしい東洋の考え方。
 人は自然の一員であることをいつも心に思っていたら、お天気にも植物にもやさしくなれます。そして、いつの間にか自分に対する気持ちが緩くなっていることを知った日から、それが最上のお薬だとわかるはずです。
 そんな東洋の考え方を、西洋医学も取り入れ始めたことを見聞きします。
 「気象病」という言葉が天気予報などでも取り上げられています。
 低気圧が近づいて雨が降る前後に、頭痛がしたり、めまい、腰痛、むくみ、膝痛、だるさを感じることがあります。
 これらは「水」のいたずらが原因です。洗濯物が乾かない状態が私たちの体の中で起こっていると考えると納得していただけるのではないでしょうか。
 水が溜まっている。または、正常に循環できずに滞っているという状態です。
 頭に滞れば頭痛、お腹に滞れば下痢にもなるでしょう。
 しかし、自分に自然免疫がしっかりと備わっていたら自然の湿度に簡単に脅かされはしません。湿気に負けないように防衛機能が正常に働くからです。
 簡単に「水」に乗っ取られるのは、日頃から「陽気」が少ないからかもしれません。
 では、雨が近づいたらどうしたらよいのでしょう。いつもの対処療法(痛み止めの内服薬や外用シップ、頭痛薬)にプラスしてほしいのは、リラックスという方法です。なにも考えない時間を作る。ゆっくりお風呂に入る。軽い運動をする。散歩をして気分を変えることも有効です。
 ドラッグストアで見かけたOTC「テイラック」はこういう気象病に着眼して発売されたようです。低(気圧)+ラック(楽チン)と命名して水さばきの漢方薬「五苓散」を創られたとか。いつもながらに楽しい発案です。 
 そのほか、女性薬と思われている「当帰芍薬散」も排水して、めまいなどの不定愁訴を改善してくれます。
 水に浸って生活している今日この頃。一にも二にも水捌きが健康のポイントです。水に溺れないように乗り切りましょう。