「空一面にひつじ雲が広がっています」と、カーラジオから聞こえてきます。
早朝、夏至の朝日を拝んだときは、真っ青な空に幸せを感じていましたのに、ひつじ雲発生とは残念無念。信号で停まるたびに、空を見回して、隣の車の人にヘンに思われはしなかったでしょうか。
どうか、雲が形を変えませんようにと祈りながら、駐車場に車を停めて見上げた空には、少し滲みかけたひつじ雲が残っていました。
あぁ、ラッキー!
カーラジオのお天気解説は「あの雲は、上空10万キロメートルに吹くジェット気流に乗って移動しているんです」と続いていました。
私達だって地球という秒速30キロメートルの乗り物に乗って動いています。それでも、振り落とされないのは重力によって地球にしっかりとくっつけられているからと「こども電話科学相談」で聞いた時には驚きました。
科学的な説明は聞けば聞くほど、にわかには信じられないことばかりです。空と大地の間に生きていることだけが、夢幻ではない確かな現実です。生命は奇跡だと、こんな話を聞くたびに思います。
苦境の八百屋さんが宅配を始めたら、顧客が喜んでくれて、自分が変わったというニュースがありました。
その店主は、今までの”してやっている“という感覚が、覆ったように話していました。
どんな仕事も一連の流れがあります。昔はそのすべてを一人で担ったり、または見通せるくらいに悠長でした。
便利な世の中になって、いいのか悪いのか、人は歯車の一つになってしまいました。自分のすべきことだけを、如何にうまくやるか。それが評価の対象です。
そうこうしているうちに、何のためにという気持ちが湧いてきて当然です。「こんなにしてやっているのに」と自分の立場でしか物が見えなくなりだします。
そんなとき、顧客と話をすることで、喜んでもらった、感謝してもらったということが嬉しくて、自分を見直すきっかけが生まれます。次はこうやってみようか?と前を向けるようになります。
人は人と繋がらないと、本来の良さが生まれないと思うニュースでした。
話は変わりますが、昨夜の「青天を衝け」の中の台詞に、慶喜が篤太郎に「お前の顔を見て、気鬱も晴れた」とありました。
これって絶対、脚本家、大森美香さんの吉沢亮さんへの当て書きですよね。難しい時代設定なのに、彼の笑顔に救われて元気をもらっている人は多いと思います。
ニュースの若者も負けてはいませんでしたよ。がんばれ!