先日、夏至の日の風習として、ちまきを食べることと、菖蒲とヨモギを軒下や門に飾って邪を避けるということを書きました。
そうしたら、奈良の方では写真のように今でも飾られているという情報がありました。中国から伝来した風習が、長い時間を経ても生き続けているということに、人々の祈りを感じます。
コロナ禍の今だから、古代の人が邪を避けるために、どうしてそんなことをしたのかに思いめぐらして、その心を知ることができるように思います。ずっとずっと無事に過ごせますようにと祈ってきたのですね。
2021年。オリンピック開催を前に、みんなで祈りたいものです。笑顔が戻りますように。
近頃、もやもやしています。
というのは、ホトトギスの鳴き声をまだ聞いていないからです。
目に青葉山郭公(やまほととぎす)はつ鰹 素堂
というくらいですから、聞いてみたいです。
今朝も、淀川の河川敷にある森に集う小鳥たちの声を聞きに行ってみました。録音して、たくさんの鳥の声に耳をそばだてて聞いてみました。
駄目でした。あるいは、聞き慣れないから、鳴いていても聞こえないのでしょうか。
『万葉集』『古今集』『新古今集』で、もっとも詠まれている動物は時鳥(ほととぎす)と聞くと、そして王朝歌人の好みの鳥となると、是非に聞いてみたいです。
その鳴き声は、テッペンカケタカ、とか、トッキョキョカキョク。そして、ホトトギスというのも鳴き声からきているそうです。
元気もりもりというイメージではなく、その声を聞くと、物思いや恋心を募らせるというから、余計に興味が増幅します。
インターネットで検索すると、このあたりでも昼夜を問わず鳴いているといいます。どこで?いつ?
5月に日本に飛来する夏鳥ですから、もうしばらくはチャンスがありそうです。ネットで鳴き声を何度も聞いて、耳を慣らして懲りずに挑戦を続けてみます。
ほととぎすあすはあの山こえてゆかう 種田山頭火