山﨑 賢人さんといえば、初めて見たのは、TVドラマ「陸王」での寡黙な少年でした。
次に見たのはあの「キングダム」での活躍でした。
そして、その少し憂いを含んだ笑顔が見たくて、今日は一昨日公開の「夏への扉~キミがいる未来へ~」を観てきました。
SFはどうも・・という苦手意識を吹っ切って、朝の映画館に入りました。
なんと、冒頭にホーキンス博士の言葉が映し出されましたので、SF映画に身構えていた気持ちが少し緩んだように思いました。
博士は私にとっては親しい方だからです。私の息子が病に倒れたとき、恩師からホーキンス博士が表紙の「Newton」をお見舞いにいただいたことがありました。“病に負けないで”というメッセージをありがたく受け取ったことは今も私の宝物の一つとして心に残っています。
宇宙を含めたこの世界の謎を解こうとされた科学者である博士は、過去へのタイムトラベルは因果律に反するから出来ない、とおっしゃっています。
「夏への扉」はそこにあえて挑戦するお話でした。
原作者、ロバート・A・ハイラインはこの作品を1956年に書いています。その作品を現代に書き直して映画化されたものです。
小説が生まれた頃にはなかった、凍結保存を駆使して、タイムパラドックスを克服しているように見えました。
彼女が彼女でなくなってしまう二十年を、どうするのだろうと、ドキドキハラハラ。一番の見せ場は恋の成就ですから、そこで出来不出来は決まります。
あとは見てのお楽しみに。
それにしても、役者魂とは凄いものですね。
山﨑 賢人さんの表情の繊細さに引き込まれますし、なんといっても今回は藤木直人さんのロボット役の好演に目を見張りました。役者さんだったのですね。
昨日、今日と心に刺激を受けて、ふと自分が久しぶりに解き放たれている感覚になっていることに気づきました。
散歩と中国ドラマとお料理だけの毎日。心が固くならないように注意しているつもりでも、何かが足りなかったのです。
それは、他者からの刺激です。
独りで生きているようでも、日々、他者から貰う何かが私を健やかに保ってくれています。
薬局に来て、長々とお話していくご老人。
「こんなところで愚痴こぼしてもしゃあないのに・・誰とも会わないからね(笑)」
出かけたついでに、お店の店員さんと交わす無駄話が健康の秘訣だなんて、昔の丁稚どんならご主人様にしかられたでしょうにね。
それが、コロナ禍を生き抜く知恵です。元気出して行こう!