昨日たまたまつけたBSで、寺田明日香さんを拝見しました。
お名前は耳にしたことがありましたが、競技されている姿は初めてでした。
なにせ、恥ずかしながら、自分では精一杯に走ったつもりでも「走ってこい!」と体育の先生に叱られっぱなしの運動音痴です。ハードルを飛んで、走るなんて仙人の世界です。
テレビは、寺田さんが24歳で一度は引退されたこと。その後結婚、出産も経験されたことを伝えていました。
「今回、なぜ復帰しようと思われたのですか?」という質問に、
「あの頃、たくさんの人に応援してもらったことを嬉しく思い出して、また、みんなを喜ばせたいと思ったからです」と、応えられていました。
そして、何年かのブランクがあったのに、女子100mハードルのオリンピック代表に選ばれるという快挙を勝ち取られたなんて驚異です。
彼女の再びの夢を実現させたのが「みんなの応援」だったということに深く共感を抱きました。
誰かが自分を見てくれている。応援してくれていることを知ることで人は孤独から抜け出せるし、明日も頑張ろうという気持ちが湧いてくるのですね。
そして、これが一方通行ではないことに神慮を感じます。
誰かを応援している自分も元気になっていることに気づきませんか。そうなんです。応援は双方向なのです。熱い「気」があなたと私を結んでいる瞬間は、双方で元気を分かち合っているのではないでしょうか。
近頃、何かの拍子に、母が傍にいるように感じることがあります。
「もう、あらかた仕事も済んだし・・」と話しかけるでもなく心に浮かぶ気持ちを吐露しますと、
「あかんあかん。まだ、あんたがしたかったこと済んでない」と返ってくる。
生きてる時には、一言一言が厳しくて励ましには聞こえなかった母ですのに、今、聞こえてくる言葉は胸に響きます。
あぁ、応援してくれている。そう思うと、もうちょっとだけ頑張ってみようと思う今日この頃です。
オリンピックが近づいてきました。
他人になんと言われようと、私は選手の方々を心から応援します。その一瞬にかけるために歩んだ道に涙しながら。