こころあそびの記

日常に小さな感動を

今日7/11は入伏です

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 窓から、草刈り後の匂いが流れ込んできます。あぁ、この季節、好きだなぁ。この年になって、贅沢な匂いと感じるようになりました。
 近くのスーパーに買い物に行った帰り道、孫が「ゴーゴー聞こえる」というのです。私には聞こえない音でした。
 見上げると、行くときには見事に立ち上がっていた真っ白な入道雲に替わって真っ黒な雲が追いかけて来ています。程なく、本当に雷がなり始めて、孫に「あんたは天気の子か!」と可笑しくなって笑いました。

 梅雨前線とは不思議です。太平洋高気圧があっち行け!したとたんに突然消えるのですね。
 蝉が鳴き出し、太陽光は照りつけます。
 昨日までのまとわりつく湿気と気だるさはどこへやら。本格的な夏が始まりました。夏の子にはうれしい夏の始まりです。
 汗をいっぱいかいて身体に熱を溜めないようにしましょう。
 冷たいものよりも、熱い鍋などいかがでしょうか。例えば、韓国のサムゲタンも夏のお料理です。いつ食べてもよいのですが、この季節にこそ必要とされる滋養強壮のスープです。
 冬はあまり汗をかくと、温存すべき気を損じます。反対に夏は活発に動いて熱を放散することが養生のポイントです。


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 二十四節気小暑大暑を過ぎて、8月に入れば立秋になります。この期間が一年で最も暑い時期です。
 夏至から三回目の「庚の日」を初伏、四回目を中伏、立秋過ぎの「庚の日」を末伏といいます。
 なぜ、何に伏するの?それは、陰陽五行説からきています。今、夏の盛りは「火」の勢いが強く「庚(かのえ=金)」を溶かす勢いです。だから、火に侵されないように庚の日は慎みをもって静かに過ごすようにと、秦漢の時代から続く風習です。

 「伏日、並びに湯餅を作る。名付けて辟悪餅と為す」と荊楚歳時記に書かれています。

 北京あたりでは、今日7月11日を入伏の日として、餃子を食べるそうです。餃子といえば、焼き餃子だと思いがちですが、北京の人は水餃子です。湯がき上がったら好みのタレにつけて食べるのが北京流です。
 ちなみに、中国は南船北馬というように、北と南では気候や地形が違うことから、風習も異なります。北方は粉文化ですから、餃子や麺がよく食べられるのです。
 日本では、大阪の天神祭にはタコ、京都の祇園祭ではハモ、土用の丑の日にはウナギを食べて、暑気払いをするのと同じことですね。

 「暑中お見舞い申し上げます」
 酷暑が始まります。どうか皆様、この突然の暑さに負けないで、コロナにも負けないで、元気に過ごしましょう。
 この夏を乗り切る一番の方法はオリンピックをテレビ観戦して、松岡修造さんに負けないほど熱く応援する事です。応援することは、自分の中の血が滾ります。体のエネルギーと心の喜びが二重奏となって、自分を応援してくれることでしょう。元気は自分で作り出すものですよ~