こころあそびの記

日常に小さな感動を

あなたがいてくれてよかった!

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 朝、起きてきた私を申しわけなさそうに待っているラヴ。「また、やっちゃったの!」と粗相の片付けをして、一緒に庭に出ます。一目散に家庭菜園に走って行って、囲いの外で「早く早く」とせがむのはミニトマトです。
 「ウーン、残念。今日はないわ」。昨日、娘が真っ赤に熟れたものを収穫してしまったことを思い出しました。
 家に入って、私のいたずらが始まります。
 「待て!」と柵の上にそっとミニトマトを一粒載せます。ラヴは待ちきれずに、食べようとしますが、悲しいかなパグ犬のラヴの口では上手に掴めずポロンと柵の外に落ちてしまいます。視線はトマトから外さずに「あーぁ、あそこに!」という表情でトマトを凝視しているラヴがかわいくて、何回も何回も繰り返して遊びます。
 こうして、今日も楽しく一日が始まります。

 いつも傍にいてくれた犬たち。
 家出していったスピッツのベリー。
 赤い首輪のお嬢様はワイヤーヘアードフォックステリヤのアン。
 台風の洪水で犬小屋の上で震えていたコッカスパーニエルのコロ。
 賢くて性格の良いボクサーのゴン。
 アホで気のいいボクサーのゴロシャン。
 ボクサーが二代続いたのはゴンが賢かったからかな。唯一、庭に眠る犬です。
 子ども達の相手をしてくれたのは、二匹の雑種。
 そして、今、ラヴが私のそばにいてくれます。

 どの子も賢くて人の気持ちをよく理解しました。
 悩み多かった思春期、ボール投げして遊んだあと、私の横にお尻をくっつけて座ってくれたゴン。心のモヤモヤをあなたは知ってくれていたんだね。
 辛いときには、犬という友達が傍に居てくれるだけで癒されます。
 そして、散歩行くよ!といえば、目の色変えて喜んでどこまでも付いてきてくれます。

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 自粛生活が長くなり、ペットの需要が高まっていると聞きます。
 同僚が鳥を飼い始めたと言うのには驚きました。
「気持ち通じるの?」
「分かってるみたいです。廊下を歩くと付いてきますから」。
 ですよね。失礼しました。
 すべての植物も動物も仲間です。目に見えない波動でつながりあえるペットたち。あなたがいるから今日も元気に過ごせます。ありがとう。