偏西風の蛇行のおかげで、爽やかささえ感じられる朝の散歩道。あれあれ、コスモスも風に揺れています。田んぼの中ではタニシもオタマジャクシも戯れています。
なんて平和な情景なのでしょう。
麦わら帽子を被ったおじいさんが今日も菜園のお世話をされています。ずっと先の未来にも、この同じ景色の中にお爺さんになった孫や曾孫が居てくれたらと願わずにはおられません。
あと、2日に迫ったオリンピック。
開催国になるだけでも大変なことなのに、コロナの制限をかけながら運営する方々の緊張はいかばかりかとお察し申し上げます。
世界中のみんなとコロナ下のオリンピックを共有し、乗り越えることができたというゴールの日まで、心からの応援を通して祈り続けたいと思っています。
来日予定のキャンセルを余儀なく決断された、台湾の唐鳳さんのニュースを読んでいたら、彼女もまた『窓ぎわのトットちゃん』に助けられた一人だと知りました。
コースアウトしていた時に「君は本当はいい子なんだよ」という恩師の言葉は唐鳳さんの中に小さな勇気を芽生えさせたといいます。
『窓ぎわのトットちゃん』が世界中でベストセラーになった理由はこの一言だと私も思っています。
実は、悩み多き中学生だった私が「先生、私は悪い子になりました」と小学校の恩師に暑中見舞いを送ったところ、この名言が認められたハガキが返信されてきました。
自分の不甲斐なさに落ち込んでいた私は、先生は私を信じてくれている、そう感じて、泥沼から這い出す力をもらったと思っています。
『窓ぎわのトットちゃん』の発売から間もない頃でしたから、先生が、この本を読んで知っておられた言葉なのか、それとも教育者としてこの言葉の効き目をご存知だったのかはわかりません。
確かなことは、子供に贈る最高の言葉は「君は本当はいい子なんだよ」以上のものはないということです。。
人は弱いものですから、穴に落ち込むと誰からも見えていないのではないかと不安になります。そんなとき、君を見ているよ、と言われるだけで元気になります。
黒柳徹子さんを救った一言が世界中の子供を救う言葉になった事を誇らしく思います。
オリンピックに出場される選手の皆さんは、そんなちっぽけなハードルじゃなくて、想像を絶する高いハードルをいくつも越えて来られたことでしょう。
平和からはほど遠いお国から来られている方もたくさんおられます。
こんな時いつも、思い出す歌は「imagine」です。ジョンレノンの思いは未だ実現の片鱗さえ見えません。
「殺戮も、国境も、宗教もなく、みんなが一つになって幸せに暮らしている世界を想像してごらんよ。僕は夢想家といわれてもいい。いつの日にか、みんなが一つに肩寄せあえる世界が来ると願っているよ」
すごい歌詞ですね。
この歌は1971年に作られたといいます。ちょうど、50年目に開催される2020東京オリンピック。
この期に及んで反対だ、中止だと騒がずに、仲良くしてみませんか。
日本をさすがだといわせたいのではありせん。参加した皆が平和のあり方を発信しようと必死なのですから、それを応援してみようではありませんか。