今日はこれしかありません。
ずっと応援してきた体操の内村航平選手の落下のニュースを、昨日、出先で知りました。携帯に表示された文字をにわかには信じられず目を疑いました。
でも、私は密かにその予兆を直前インタビューに感じていました。その表情と言葉の力のなさを見たときに、「あれっ?」と感じた一抹の不安が、現実になったという感じでした。やはりそうだったのかと、悲しい落胆を内村航平選手と一緒に味わいました。
おつかれさまでした。
どれほど私達を力づけてくださったことでしょう。
普通に開かれるオリンピックの舞台というだけでも大変なプレッシャーと戦わないといけないでしょうに、それに増して、今回はコロナ禍で開催さえ危ぶまれました。
やれ、中止だ。無観客だ。不祥事だ。と直前まで揉めに揉めた大会です。
内村航平選手はレジェンドといわれる立場です。選手の代表、国民の代表、スポーツ界の代表、などなど背負うものが大きくて、多くて、潰れはしないかとハラハラしておりました。
そこにあの勇気ある発言です。
「できないのではなく、どうしたらできるかを考えてほしい」
どれほど叩かれたことでしょう。苦しい思いや悔しい思いに耐えて、毎日の練習をこなされた精神力は驚異でしかありません。
今回のオリンピック出場は止めるという選択肢もあったでしょう。それでもガタガタに傷んだ体に鞭打って出場すると決めたその心の内を想像するに、責任感の全うしか考えられません。
なのに、転落ニュースの後に次々入ってくる情け容赦のない言葉の数々。もう、追い討ちをかけないであげてください。
こんな形での開催にはなりましたが、開催できたのです。そのおかげで、人々の心は光を探す方向に動き始めました。
「中止が正しい唯一の選択と考えていましたが、そうではなかった。それは、そのように誘導されていただけなんだと気づきました。選手の皆さんの躍動を見て元気が出てきました」
世界中の人々にこんなエールを贈ることが出来る選手の日常ははたしてどれほど過酷なことでしょう。運動音痴には想像できません。
頑張るんだという心に付いて来ることのできる身体に生まれつき、神様にそのミッションを託された人だけが、その上に努力を重ねたことによってプレゼンターになれるのです。
2019年以降、肩の状態が思わしくなく1000本以上の注射を打ってきたという内村航平選手。よく頑張ってここまで来てくださいました。
あなたの応援団は今までの勇姿も昨日の転落も全部含めてありがとうと伝えます。そして、32歳。人生はこれからです。
「うまくいかないことを教えられた」と言われましたね。
これから先にどんな試練が待ち受けていようとも、大丈夫!心の中にウッチー魂を刻み込んでいる私たちが、見て見ない振りして応援し続けていることを忘れないで、大手を振って生き抜いてください。
内村航平選手、ありがとうございました。