こころあそびの記

日常に小さな感動を

またまた「気」の話

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 このあいだから何か大切なこと忘れている気がしていました。そうだ、「気」の説明だと思い出しました。

 中国の古代哲学においては、「陰陽」が重要な概念でありました。それは、宇宙万物の全ての関係性を説明しうるからでした。対立制約、消長平衡、相互転換など自然を観察することで発見できた理論です。
 紀元前3000年の昔に1000年以上続いた「周」の時代には、人は「天」を見て暮らしていたと思われます。  
 太陽の角度で二分二至を見極め、星の動きで季節を読みました。
 そんな時代に思いを馳せながら空を見上げているとと、静かで豊かな時間とはこういうことなのかと感じます。
 陸先生が教えて下さった「人間は大自然の一員である」という言葉が何と深い意味を持つのでしょう。それを心底分かれば幸せの意味さえ掴めそうです。
 メダリストになったオリンピアのことを「あの子は一を教えたら十分かる子供だった」と言われたコーチがありました。
 同列では語れませんが、人間として、「自然の一員」という一言からピンと悟れることがあるのではないでしょうか。
 それは、空に風が吹き渡っているように、地上の木々が自由にそよいでいるように、私たちの身体は日夜生きているということに気づくということです。
 「あの人は豊かやね」という時、その豊かとは本当に大切なものを知っているという意味だと思います。
 花の色も、雨の音も、そういうことがわかっている人には殊の外豊かに響くことでしょう。
 健康に生きる原点の在りかを忘れないようにして、いつかは達人になりたいと思っています。

 さて、「気」の話。
 汗をかく、その汗は何を含んでいますか?という問題に「水分、ミネラル」と答えるのは西洋医学です。
 中医学では「気」も流れ出てしまう、と考えます。
 大汗かいたら気を失って倒れる、トイレで排便後に気を失う、もちろん大出血したら気を失います。
 どの場合も身体から出て行くものは、「気」も一緒に連れて行ってしまうというのです。
 だから、暑さで「気」が熱せられないように注意いたしましょう。

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 オリンピックで活躍する選手の皆さんの「気」の量と持ちように驚く毎日です。
 これが私の生きる道、と天命を信じる精神の強さに感服の連続です。テレビの前で拍手という応援しかできないけれど感動は頂戴していますとお伝え下さい。