中学三年生の孫は、長崎へ修学旅行に行くことになっていました。当初予定の一学期実施はながれ、二学期に延期され、夏休みの宿題は長崎のことを調べるという課題でした。(その後、緊急事態宣言発令で修学旅行はなくなりました。)
長崎のあれこれを画用紙に書いてプレゼンスタイルに作りあげて学校に持って行ったら、友達からある箇所を「これなに?」と訊かれたそうです。
長崎の有名人といえば、私の年代では同い年のさだまさしさんです。今、旬の人なら体操の内村航平さんですね。
でも、長崎といえば、私の一押しはジャパネット高田の高田明・元社長です。
だから、孫に、そこは外さないようにと横から口を挟んだところ、彼がそれを素直に聞き入れて貼り付けたジャパネットのキャラクターを友人から指摘されたというわけです。
ちょうど、産経新聞の「話の肖像画」のコーナーに高田明さんのインタビューが掲載されていた時期でした。かねてより、なんという特徴的な声の持ち主かと思って見ていたご本人の奮闘記を知るにつけ、その先見の明というか、前だけ見て走る姿に元気をもらいました。
広い世の中ですから、夢に一直線の人はいらっしゃるはずです。なのに、なにが、“ジャパネット高田”を一代で築かせたのか。それは、あの声と笑顔で誠心誠意訴えて人の心を鷲掴みにしたためではないかと思っています。
つい、買いたくなるセールストーク。決して裏切らないように思えるのは、長崎弁のイントネーションが大きなポイントでしょう。温かな方言で話されるとそれだけで離れがたくなってしまいます。
先日、ついに初めて”ジャパネット高田“デビューしてしまいました。
古いお釜の下取りと、おまけのフライパンまでついて、しかも送料なしで、新品の炊飯器が届きました。
母の生活を支えてくれた古いお釜。三十年以上頑張ってくれたお釜といよいよ別れることになりました。この頃、母が使っていた電気製品が次々寿命を迎えるようになってきたことはさみしいことです。
今日は、その新しい炊飯器で初めて炊く朝です。
決してお高くないお釜ですのに、躍進的な技術の向上を目の当たりにしました。
炊飯器はガス釜!と譲らなかった信念が崩れそうになりました。蓋を開けたときの炊き上がりの姿が近頃お目にかかることのない美しさだったのです。
今日のお弁当メニューは、鶏肉の甘辛煮、ジャガイモと人参とブロッコリーのサラダ、酢レンコン、ほうれん草とシメジのバターソテーです。
少々おかずが不味くても、ご飯の力があればお弁当は実力を発揮します。
新米をこのお釜で炊けば鬼に金棒。家族みんなが元気で過ごせますように、腕によりをかけて、さぁ、ごはんを作りましょう。