こころあそびの記

日常に小さな感動を

シンデレラストーリーはいずこへ

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 Amazon prime original版で『シンデレラ』を観ました。
 久しぶりにアメリカ映画を観て、若かりし頃に馴染んだアメリカ音楽に浸りました。
 戦争が終わって生まれた世代は、新しい音楽としてアメリカ音楽を受けいれました。山下達郎さんの音楽が何故古びないのか。それは、私達が青春時代に体に染み込ませた音だからだと思います。

 さて、こんな年になっても、「シンデレラ」という響きは女性にとって永遠の夢を連想させる言葉です。
 継母に苛められて家事をさせられ、灰かぶり姫といわれた娘が、夢のような展開で素敵な王子様に見初められます。
 今回観た『シンデレラ』の前半はその通りのストーリーでした。続きは、幸せな結婚だったはずです。
 ところが、そこからが、現代風に書き換えられていました。
 一昔前なら、結婚が女性の最終の到達点でありましたが、現代女性はそれだけでは満足しなくなっていることを思い知りました。
 王子様にプロポーズされても、「yes!」と即答しないのです。
 「私には夢がある。私は自分の人生を自分で選ぶ」というのです。びっくりしました。男尊女卑は通用しないどころか、男女差はこの世から消えてなくなったのですね。
 女性の自立を許して、一緒に歩いてくれる男性が好ましい男性像に変わったことを痛感する映画でした。
 
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 折しも、自民党総裁選挙期間中。女性候補も出馬されています。
 女を武器にしない女性候補という呼称はともかくとして、その勉強ぶりに感心しています。
 政治家を志したときの目標が総理であったかどうかは存じませんが、日々の研鑽は目を見張るものがあります。
 まさに、自分の人生を自分で掴み取る努力をされてきたことに頭が下がります。
 
 そう思って、朝、テレビを付けたら、「タキミカさん」という90歳のインストラクターが紹介されていました。
 肉体の鍛錬を65歳から始め、「年齢は単なる数字でしかない」と挑戦を続けておられるそうです。
 
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 昼からは、フィンランド展に行ってきました。
 フィンランドの有名ブランド「マリメッコ」。女性のデザインが認められたことで、フィンランドの女性進出を確かなものにしたことを知りました。
 
 ぼーっとしているうちに、世界は大きく変わってしまいました。
 映画を観ているように。