こころあそびの記

日常に小さな感動を

幸せを感じる力の養い方

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 今、葉っぱの切り絵で有名なリトさんの真似をして、孫が泰山木の葉っぱで作品を作りました。
 リトさんの作品がなぜ人気なのか、あるいは癒やす力があるのかを考えてみると日常にあるそうだったらいいのになというハートフルな情景だからではないでしょうか。
 動物王国を経験したことがなくても、残酷さのかけらもない小さな世界が私達を優しい気持ちにさせてくれます。
 幸せな気持ちとはどんな時に感じるのでしょう。
 それを感じる力を持たなければ、どんなにお金があっても、物に溢れた生活をしようと幸せになれません。

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 図書館でこの本を見つけたとき、うれしくなりました。それは、自分の考えてきたことに近いお話をされていたからです。
 加藤博子先生は哲学から「人生を豊かに生ききる」方法を書いておられました。
 哲学は古来、人間の可能性をとことん考え抜く学問ですから、内容は難しいのかなと思いましたが、あにはからんや、くつろいで気持ちを解きほぐす「心の温泉」を提唱されています。
 近頃は、医療技術が向上の一途ですから、それに頼ることができる世の中になりました。
 それでも、病院に入った高齢者が病気になったとき、家に帰りたいという希望を口にします。家に帰られる条件が調わないから、諦めていたとしても、本心はそうなのではないかと拝察します。
 なぜでしょう。そこには、自分が生きた歴史が詰まっていて、その匂い、家族の顔、庭の草木があるからではないでしょうか。
 私達が人生で経験した五感は我が家にあるように思います。
 五感をたとえ、なくしたとしても、人には大きな財産があります。日常生活で感じた思い出です。
 行き詰まることがあっても、何が自分を幸せにしてくれるかを、ぶれない心でそれを知っていることが健康に過ごす方法に一番近いと感じます。