こころあそびの記

日常に小さな感動を

おいしい「猪の子餅」はいかが~

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 「今日は何の日?」が流行りのようで、昨日、11/10は「いい音の日」だとラジオから流れてきました。
 さて、今日11/11はどうかしらと検索したら、あるわあるわ、びっくりするほどありました。
 “1111”。これは何かに喩えたいと思ってしまう並びです。
 有名どころは「ポッキーの日」です。誰もが納得できる命名です。
 「箸の日」、「きりたんぽの日」、「まつげの日」から「もやしの日」までまっすぐ並べられるものは、全てが対象です。
 大阪人には、それ違うんじゃないといわれそうなのが、「豚まんの日」です。“551”は日付に収まらなかったのですね。ではなんで?と調べたら、⑪が豚の鼻に似ているから、⑪⑪と二匹並べて豚まんなんですって!

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 とにかく楽しい十一月十一日です。
 暦を見ますと、今月は“亥”(いのしし)月で、来月が”子(ねずみ)“になります。えっ?なんでお正月の一月から十二支は始まらないの?という疑問。私もよくわかりませんが、十二月は冬至、陽遁もありで、ターニングの月、始まりの月です。
 だから、十二支の最後の“亥”の月は十一月になっています。
 最後だからとバカにしてはなりません。”亥“は核という字のつくりに見られるように、種の中にいのちが宿って、始まるときを意味しています。
 つまりは、万物のいのちの出発点です。
 冬季という寒い期間、春を待ちながら種はエネルギーを蓄えます。
 そのように、いのちの始まる大切な十一月です。

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 そして、今日は食いしん坊で恐縮ですが、「猪の子餅」です。
 亥の月(11月=旧暦10月)、亥の日(11月の最初の亥の日)、亥の刻(午後11時)に食べるお餅のことです。
 古く平安時代から宮中では猪子祝という年中行事があったことが、源氏物語にも記されているそうです。
 猪は多産であるから、亥の日になったといわれると、平安貴族の遊び心を垣間見る思いがします。
 大豆、小豆、大角豆(ささげ)、胡麻、栗、柿、糖(あめ)を混ぜて猪のこの形に作ります。
 和菓子屋さんが待ってますよ。
 「今日は亥の子餅の日」と大書して。