こころあそびの記

日常に小さな感動を

冬を潤す食材

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 コロナ禍で、2年近くさぼらざるを得なかった歯科検診に行ってきました。コロナが少し収まっている間にと思われた方が多いのか、予約を取るのも大変でした。
 
 病院嫌いの私ですが、歯医者さんの定期検診は続けるつもりです。なぜなら、噛む力は全身力です。堅いものをバリバリ噛めることは脳の活性、つまり痴呆とも大いに関係があると聞きます。8020目指して歯を大切にするには、歯科衛生士さんのお力を借りるしかないのです。
 
 ところで、歯を見れば全身の骨量も想像できると思うのですが、なぜ歯科と内科の連動はできないのでしょうか。骨粗鬆症という病名ができて以来、内科にかかる高齢者は骨量検査の結果に一喜一憂しています。数値よりも、足元をよく見て転ばないことです。意外に家の中の転倒が多いのです。気をつけましょう。

 骨といえば、カルシウム。カルシウムといえば牛乳を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
 牛乳には潤す力があります。だから、体に微熱があり水分の少ない陰虚の方によい食品です。
 一時、子供の成長には牛乳だとばかりがぶ飲みさせる傾向がありました。その結果、アレルギー鼻炎などのよろしくない症状が見られるようになりました。それは、牛乳の性質を知らずにいたからです。牛乳は潤す力が強い食品です。水分が体に溜まれば鼻水も出ます。
 アレルギー鼻炎も止めるには、牛乳を止めることと伺ったことがありました。過ぎたるは及ばざるが如し。
 
 それから、私たち日本人は白人ほどカルシウムが吸収できないことも覚えておきましょう。乳糖の消化酵素はアジア人は持ち合わせが少ないこと。西洋栄養学をそのまま参考にするには無理があること。を覚えておきましょう。所変われば品変わる。


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 今月あたりから「海の牛乳」である牡蠣が美味しくなってきます。牛乳と同じように潤す力を持つこと、カルシウムが豊富であることなどの共通点を持ちます。
 牡蠣殻はカルシウムが多いので鎮静作用を期待して漢方薬にも使われます。
 余談ですが、眠れない夜はホットミルクを一杯飲むことで、入眠しやすくなります。
 牡蠣の効能を記してみます。
 肝機能を高める。免疫力向上。汗かき、寝汗を防ぐ。血行をよくして、気分の滞りを解消、生理不順の改善。
 こんな万能薬はありません。
 当たるのが怖いという方には、牡蠣フライなどいかがでしょう。
 また、牡蠣のヌルヌルはタウリンだそうです。タウリンを飲むと、肝臓の負担を減らすから元気になったように感じるみたいで、医者に処方を依頼する人もおられるくらいの人気商品?です。
 これからの季節は牡蠣からも摂取してみてください。ただし、牡蠣の身は温性なので、赤ら顔で熱が溜まっている方には不向きです。そこのところは、おさえておきましょう。
 
 最後に美肌効果があることも付け加えます。血行を良くして、肌に滋養をもたらせば、翌朝のお肌はプルンプルン!どんなナイトクリームより効果があるかもです。