こころあそびの記

日常に小さな感動を

令和のリーダー

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 もうそんな前になるかと驚きましたが、2014年に放映された『LEADERS リーダーズ』は、当時、たくさんの人に感動を与えたテレビ番組でした。
 国産自動車の開発に命がけで挑んだ豊田家の人々のお話でした。その心は日本のために、日本人に役に立つ国産車を作るという固い決意です。今や、世界の人のために、と拡大していることはいうまでもありません。
 ドラマの中でも出てきた「社員は家族と同じだ」という精神が、今でも健在であることは、奇跡です。
 天下の大企業といわれた会社でも終身雇用はなくなりました。若者たちの人生設計が一本ではなくなったことも大きく影響していることでしょう。
 しかし、今でも変わらないのは同じ釜の飯を食べた人間同志の関係です。大阪には、そんな会社がまだ在って、彼らの同窓会は人間っていいなと思わせるものがあります。
 

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 今朝のテレビは、「トヨタ自動車がEV(電気自動車)の生産を加速する」という話題で盛り上がっていました。
 社長さんの豊田章男さんが、過日、おっしゃっていたのは、日本では電力供給体制が整っていないため、電気自動車を今すぐに普及させるのは無理がある。というのは、原子力発電は不透明、再生可能エネルギーもまだ開発途上。となれば、化石燃料を多用することになってCO2削減ができないでしょ。と。
 なるほどと思いました。例えば、フランスでは原子力発電であり余るほどの電力を供給できる体制があるからEVが普及できるのです。
 先行している隣人を横目にすれば焦る気持ちも湧きますが、そこは落ち着いて情勢を分析されていたと思われます。
 それでも、EV事業戦略を加速すると宣言されたのは、政治や社会情勢など、素人には分からない数多くの難題を突破されたのでしょう。
 
 豊田家を背負うことは、その重圧や想像を絶します。
 なのに、その心はどこまでも温かく、脈々と受け継がれる「社員は家族」という考えを途切れさせない現社長、豊田章男さんは「令和のリーダー」です。
 社員家族招待日には、自ら、レーシングカーを運転して爆音でコースを走って見せてくださいます。
 そんな社長さん、おられますか?
 そのお心が天に通じて、ご先祖さまに護られ、日本の神様からは、よろしく頼むといわれておられるに違いないと思っています。