大寒にふさわしく、誰もが「寒い!」と肩をすくめる一日でした。
「早上好!
今日大寒
岁月深处有温暖
严冬尽头是春天」
いつも、季節のカードを送ってくださる先生の添え書きには、「こんなに寒いけれど、まだ見えてない深い所に暖かさが宿り始めているよ。冬は尽きて春がやってくる」と書かれていました。
寒さの中でみんなが待望する春は、四季の中で一番幸せな季節ではないかと思います。そして、そんな春を呼び覚ましてくれる大寒という日も、また喜びの萌芽の日でありましょう。
実は、今日は孫娘の10歳のお誕生日です。
こんな寒い日に、よく生まれてきてくれました。母親が風邪にもかからず元気に乗り越えられたのは、赤子の逞しい生命力があったからでしょう。ありがたいことです。
昨晩は満月というタイミングに合わせて、たくさんの赤ちゃんが誕生した夜ではなかったでしょうか。コロナ禍にあって、お母さんもご家族も普段より心配事が多かったはず。それだけに誕生の喜びも一塩だったと拝察します。
四柱推命に長けた方の話によれば、寒中に産まれる子供は賢いとのことです。
五行で冬は水。
寒中の水は一年で一番清冽です。
頭が冴えるときでもありますから、そういう言い習わしがあるのでしょう。
方角なら北です。仏を守護する四天王のうち、北を守る多聞天は聞くことが多いという意味だそうです。賢いから仏舎利を掲げているとも聞いたことがあります。
蛇足ながら、子供部屋は北側がよいそうですよ。
ともあれ、水と北。それがキーワードの季節です。
今日、職場でおしゃべりをしていたとき、ドキッとしたことがありました。
「子育ては難しいね」
「どの子も、例え兄弟でもみんな違いますからね」
その時、静かにボソッと、
「私の親もそう思って育ててくれたんでしょうね」と言った人の言葉に目が覚める思いがしました。
目の前のことに忙殺されていると、見えなくなっている大切なこと。
万巻の書より、“生きた言葉“とはこのことです。
自分の経験から出てくる真実の言葉を語った、彼女を見直しました。日頃、控え目な方だけに、こんな素敵な言葉を抱いて生きておられることに感心しました。
私の親も、型にはまりきらない娘を育て上げるには苦労したことでしょう。ありがとう。
心に刺さる言葉に感謝です。