こころあそびの記

日常に小さな感動を

生活を工夫できる人

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 発明家なんて遠い存在ですが、市井の人々の発明は、生活に直結しているだけに驚かされることが度々です。
 例えば、今では洗濯機も改良されて、これを見かけることもなくなった”洗濯ボール“です。
 このボールを洗濯物と一緒に放りこんでおくだけで、布の絡まりが防止できる商品として大ヒットした記憶を持つ人は、もう六十代以上になってしまわれたでしょうか。
 言われてみたら簡単なことなのに、自分では思いつかないのです。というか、その一瞬は、面倒くさくて、そこで手が止まってしまうことは日常生活の中でいっぱいあるのに、そこをスルーしてしまいます。まさに、喉元過ぎればなんとやらです。その場を凌いだらそれでよしになるルーズな性格はだめですね。アイデアを生み出す人は、いつも焦点が定まっているひとです。
 凡人は、その方たちの恩恵に預かって、なるほどと感心するのが関の山です。

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 先日、トヨタ自動車がミニバンを発売するに当たって、人工知能の搭載を発表する旨が報じられました。
 後部座席の自動ドアの開けようとするとき、ドアの側を後ろから近づいてくる人を感知した時は開かない工夫がなされていると聞いて、「そうなんだよね。ビクッとするもん」と娘。そんな事は、生活の中でいっぱいあるのに、我慢して小さなストレスを抱えている場面は本当に多いことです。
 人間工学が形だけでなく、人工知能を駆使して使い勝手を改良していくスピードは増すばかりです。
 
 そんな大きなことではなく、身の回りにあったらいいな、に気づく人が世の中にはおられるものです。
 そんなお一人が、今朝のラジオに出演されていた文房具ソムリエでした。文房具屋で育った強みを生かして、人の欲しがっている商品を開発されているそうです。
 「A1A4ノート」。A1用紙がA4ノートの中に折り畳まれているというアイデア。これがあれば、寄せ書きを何十人で書いてもA4ノートで渡すことができる製品だとか。  
 私がそれいい!と思ったのは、どんなペンで書いても抜群な書き味で書ける魔法の下敷きです。万年筆で書いても、シャープペン、ボールペンで書いても、スムーズに筆先が走る工夫がある下敷きだそうです。見つけ次第、試してみたくなりました。

 
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 生活の中での困りごと。ありませんか?
 さしあたり、洗濯物を取り入れた後の始末です。こればかりは、どう考えても人間の手に頼るしかないでしょと諦めて、子供の手も借りて畳んでいます。誰か“畳むロボット”を開発してくれないかな、なんて待ち望んでいるようでは発明はほど遠いことです。