こころあそびの記

日常に小さな感動を

富士山と桜という贅沢

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 染井吉野の蕾はまだ堅いのに、その横でこんなにきれいな桃色に出会えました。河津桜でしょうか。
 ピンク色は、お母さんのお腹の中にいた時、お腹の皮膚を通して漏れてくる光の色だから万人が安心する色だと幼稚園の先生に教えてもらったことがあります。
 女の子らしくなかった私には似合わず避けて通った色ですが、梅、桃、桜。桃色尽くしの春に遅ればせながら、ようやく愛着のわき始めた婆さんです。
 
 ところで、娘は幸せなことに、中学の同級生のお母さんが着付けてくださるので、入園式、卒園式、入学式、卒業式と、今のところずっと着物で出席しています。
 「昔は近所のおばさんが着付けたくれたもんよ」という友人がいますが、今や、そんな世話やきのご近所さんも姿を消してしまいました。
 美容院が成人式の着付けと髪のセットで稼げた時代もあったのに、それさえも危うくなりつつあります。
 大好きな和服。時間ができたら、と思っているうちは着れそうにありません。


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 ということで、昨日娘の着付けがすんだ後、庭の蕗の薹の話になりました。
「細かく刻んで、何回も灰汁抜きして、ギュッと絞ってご飯にのせて、上から昆布だしの澄まし汁をかけてお茶漬けにしてごらんなさい。ふわっとふきの香りが立って、それはそれは美味しいよ~」
 ええっ?!ふき味噌か天ぷらしか知らなかった。
 教えてもらったとおり、刻んで水にさらしましたが、真っ黒といわれた灰汁は出ませんでした。
 採集直後だったからかもしれません。
 こんなに簡単で美味しい食べ方があったのですね。
 新鮮なものが手に入ったら是非お試しください。

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 これな~んだ。
 今日から私は旅人になりました。
 余りに久しぶりで、迷子にならないかしらと心配しましたが、無事に到着しました。
 そうなんです。卒業旅行です。
 孫の中学卒業と同年同月同日に職場を卒業しました。
 春の富士山が見られて幸せも絶好調です。富士山と桜。この取り合わせに勝るものはありません。
 今日は、桜と富士山の夢が見られそう。最高に贅沢な夜です。