こころあそびの記

日常に小さな感動を

春の朝の散歩道にて

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 お散歩日和です。
 一年365日のうちの10日ほどの期間だけ開園される「宮山つつじ園」に行ってきました。 
 ミツバツツジが見頃を迎えています。その後に咲くツツジとはまた趣の違う種類です。山中で見かけると、やさしい桃色と枝ぶりのたおやかさにほっと息抜きできる姿です。
 町なかのミツバツツジは珍しいですから、これからも、雑種にならないように大切に育てて頂けたらと、お手伝いもせずに勝手なお願いをしてきました。
 
 桜が散り始めた頃から咲き始めるとは、どなたの発案なのでしょう。自然は、順番に春の扉を開けていきます。出ておいでと誘っているんだよというと、
 「へぇー。ほんまですか?」
と、訝しがる若者がいました。たまたまでしょと、春の誘いが信じられないのです。でも、本当なんですよ。自然があらゆる手段を駆使して外に誘ってくれている。お誘いに乗らない選択はない季節です。

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 クスノキが足元にカサカサと古い葉っぱを落としながら、新しい葉を早々と繁らせています。
 新葉は、ポリフェノールを含んだ赤色で紫外線を防御しているものもあります。春の陽を全身に浴びて、風に揺れる葉っぱを見ていると、なるほど詩歌に黄金色と表現されていることに納得できてしまいます。
 世代交代。
 「違う違う。クスノキの幹はもっとゴツゴツしてる」
と、教えてくれた母。
 それを、今、孫に伝える私。
 世代を跨いで伝えあう変わらぬ自然の情景があるのは素敵なことです。だから、自然の姿は永遠であってほしいと心底思います。

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 こんな光景に出会いました。
 自治会の皆さんでしょうか。朝からタケノコ掘りをなさったようです。若竹に相応しい美味しい時期に掘り出せました。
 3つずつ、きれいに仕分けされて、さぁ、今から皆さんに分けましょうというところに出くわしました。
 メンバーは、老いも若きも子供まで。こんな楽しみを企画できる自治会をうらやましく通り過ぎました。

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 千里川でウグイスも鳴いて、ようやく春色満載です。
 そうそう。入学して三日目の孫に新しいお友達ができたという報告で、家中が沸き立ちました。
 「どんな子どんな子?」と家族に囲まれて嬉しそうな孫。
 さぁ、始まりました。
 もったいないほどのよき日です。