こころあそびの記

日常に小さな感動を

上手い!泣けたよ!片桐はいりさん


 五月に咲くからサツキ。一方、よく似たツツジは咲き終えました。花殻取りをしてから、犬を撫でたら、ペロペロと指をなめられました。そっかぁ。ツツジの蜜は子供のおやつだった。



 金銀花。その名前の通りのスイカズラ


 空木。ウツギのやさしい色。


 クサフジ。河原に群生するフジ。


 栴檀が咲いてる。交野に写真撮りに行きたいな。

 雨の中、たくさんの花々に励まされたことです。
 
 通勤は歩いて裏山を越えるのですが、今朝、その斜面の工事が始まっていました。土木工事の技術が向上したから、こんな斜面にも家が建つのでしょう。
 ここには、大きな櫟や楠が植わっていました。そのてっぺんで、近頃ウグイスが鳴いていたのに、もう聞かれないのは残念です。
 荘子の中に「散木」という話があります。
 荘子の云う「無用の用」の一つです。 
 役に立つから切り倒されるけど、役立たないなら長寿を全うできるという話です。
 どちらでもないのに、切り倒されていく斜面の木を見ながら、虚しさを覚えました。何十年何百年と斜面の崩壊を防ぎ役に立ってくれた木たち。邪魔というだけで、どこへ運ばれていくのでしょう

 荘子の生きた時代でさえ、宮仕えに疲れた人がいたわけですから、まして、現代社会にあっては生きづらいことは推して知るべしです。
 でも、難しく考えないで、有用の用も無用の用も適時使い分けていいように思います。
 役立つための仕事に疲れたら、役になんか立たなくてもいいから休むこと。休んで、元気になったら、また仕事に戻ったらいいんです。
 願わくば、それを許せるよう私たち社会が成熟できますように。
 

 
 さて、最後は、今日の『ちむどんどん』で魅せられた、片桐はいりさんの熱演です。
 比嘉歌子さんに、「あなたしか歌えない歌を歌いなさい」と諭す場面です。
 そっくりそのまま、片桐はいりさんへの当て書きセリフのように思いました。
 1963年生まれの59歳。
 経歴を拝見したら、映画館の切符のもぎりバイトから始まって、女優さんになられたとか。
 その独特な雰囲気と存在感は誰もまねできない唯一無二のものです。「はいり」は「ハイジ」からとは、かわいらしいことです。
 失礼ながら、今日の演技を見るまで、こんなに上手い役者さんだということに気づいていませんでした。
 今日のセリフが、彼女の人生のすべてを祝福したように感じます。どれほど言われ続けてきたでしょう。そして、今、後進の人に、この言葉をアドバイスできる立場になられて、相手の心底に沁みる表現ができる女優さんになられました。
 感激しましたと、お伝えしたいです。
 彼女の『ちむどんどん』。応援したいです。