こころあそびの記

日常に小さな感動を

心のままに

 お天気と身体は連動しています。
 朝、起きたとき、どんよりしていると気持ちもスキッとしないのは誰しも感じる思いではないでしょうか。
 そんなときは、歩くことです。
 体内の熱バランスがベストとされるのが、昔から言い古された頭寒足熱です。
 どうすればその状態にキープできるかというと、頭を氷で冷やすというよりも、足を使うことです。
 「満足」。足を満たすから満足できるというわけです。
 
 ということで、今朝も散歩に出かけました。

 今朝、心潤してくれたのは、アブがノイバラの蜜を集めているところでした。あっという間に花の季節は巡ります。アブさん、私も今年はノイバラの最盛期を逃してしまったの。同じだねと、その姿に共感し合うのも楽しい独り言でした。

 ツツジの季節が過ぎて、あたりに白い花が多くなったように思いませんか。
 梅雨という五月闇の中で、目立とうとすれば白色が目を引きます。
 卯の花クチナシ、泰山木。ドクダミも蕾を膨らましています。そんな中だから異端児のアジサイが映えるのかもしれません。
 毎日、飽きることがない自然の恵みにありがたさが深まるばかりです。


 ところで、近頃、老年期の生き方を著した本が売れているそうです。
 読者層は、きっちり生きてきた人ではないかと見ています。
 社会秩序を守って真面目に生きてきた人です。
 健康診断も欠かさずしてきました。医者通いも真面目にしてきましたし、言われるままに服薬もしています。食事に気をつけて、運動は毎日欠かさず、一万歩歩いています。
 そんな人たちにとって、もう規則は守らなくてもいいんですよ、と云われたら混乱するのではないでしょうか。
 

 団体の規則を守ることを正義と信じて生きてきた人は、個人の生き方については立ち止まって考える暇がなかったかもしれません。
 その片手落ちが、今、露呈しています。
 誰しも心はいつも自由でいたいと思っているはずです。そうなんです。自由でいいのです。
 自分のことは自分で決めてよい。覚悟が要ることですが、そのことにようやく気づき始めたのでないかなと、近頃の、ベストセラーの広告を見ながら考えています。