こころあそびの記

日常に小さな感動を

「先生、月がなかったら・・」

 KDDIauの通信障害が起こっているようです。
 こんなに暑いから?という言い訳は通用しないでしょうから、社員の方の今夜の奮闘ぶりが察せられます。

 こういうトラブルが起こるたびに、それは、人間の落ち度だけ?と思ってしまいます。
 それは、太陽と全く関係ないのかということです。太陽に異変があれば、電磁波が地球に影響を及ぼすことまでは分かっていることです。
 日頃忘れている宇宙の仕組み、太陽の恩恵は昔の人の方がよく知っていたと思われます。
 山水草木に神が宿っていること、その大本の太陽に祈りを捧げた昔の人の心を思い出したいものです。
 その頃の純粋な思いは、科学優先にみえる私たちの中にも必ず息づいているからです。

 太陽がなくなれば、とたんに地球のいのちが陰ることは、「天岩戸」の神事からも、みんなが知っているとことです。

 ところが、「月がなくなったら?」という質問はあまり話題になりません。
 先日、「こども電話科学相談」にこの質問を寄せた小学生が登場しました。
 なるほどと感心したので、ご報告します。
 まず、月が地球の衛星になった過程です。宇宙を飛んでいた塊が地球にぶつかって、いくつかが集まって「月」になったそうです。地球誕生の46億年前の話です。
 現在、地軸が23.5度傾いているのもその影響だそうです。
 傾いたことにより、四季ができました。
 常に同じ角度で太陽から光を受けたら、春夏秋冬はなく、常に同じ気候だったはずですから。
 
 月で思い浮かぶのは海の潮の満ち引きでしょう。そして、月の満ち欠けで暦を作り出し、観月という喜びを人々に与えました。

 太陽と月。地球にとって、こんな生命線はありません。
 未来のことは予想できませんが、毎朝上る太陽の存在に感謝し、美しい月が夜空に浮かぶ様子を愛でることができる今を生きられる私たちは幸せだと思います。

 質問してくれた小学生の坊やに感謝です。大切なことを思い出させてくれてありがとう。