歩くことで、頭の中が整理されるといいますから、古今東西、昔の人はよく歩きました。
それを真似て、散歩の健脳効果を信じて歩いています。
昨日は、箕面の「教学の森」がリニューアルオープンしたようなので、行ってきました。
坂道がきついことは承知していましたが、息をきらしながらも、なんとか上れたことで、まだいける、また来ようと思えた散歩でした。
山の空気を独り占めしながら、昔、犬を連れて、ここから箕面に抜ける道を歩いたとき、犬の速さについていけなかった娘が転んで人中(口唇)が裂けたことを思い出しました。
どうしようという不安の中、縫うという選択はしませんでした。アロエを貼り続けた結果、跡形もなく綺麗に治りました。
今なら、傷パワーパットという優れものがあります。これは、体には治す力があることが認められたから出てきた製品です。
見える怪我でも、見えない内面でも、いのちは、一刻一刻なんとかよい方向へと導いていることを忘れがちです。ありがたい無意識の働きです。
話は飛びますが、先日のお話会で「気持ちがつらくなったとき、何をしますか」と訊いてみました。
「草抜きしてると無になれて、時間も忘れます」と言ってくださった方に同感。
私も、母に叱られて草抜きを命じられたとき、初めは悲しくても、一心不乱に草だけ見ていたら次第に忘我になることを経験しました。それが、いつしか道元さんの「日常の中に悟りがある」という言葉に傾倒していったきっかけとなりました。
また、じっくり考えてお応え下さった男性は、「お酒を飲むこと」でした。彼にとっての至上の楽しみは、古来、詩歌に詠われます。古人と同じ思いで、月を愛で、故郷を思えるのは、お酒が飲める人の特権です。
百薬の長といわれるお酒。
飲むことでストレスが解消され、陽気になれるなんて羨ましすぎます。それが、どんな心地なのか一度は味わってみたいけどアルコール分解酵素を持たない私は指をくわえて見てるだけ~。
日本人の約半数はアルデヒド分解酵素を持たないそうです。
「赤玉ポートワイン」一口でぶっ倒れた親から生まれた私ですから、こればっかりは諦めざるを得ないことです。
もうお一方の、「この薬酒を飲んでるから自分は元気に過ごせるんだ。という暗示をかけているようなもんです」という意見が、健康法の神髄を突いています。自分を信じるために、お酒という友達をお持ちでらっしゃるのですね。これまた、羨ましい。
そして、「好きなことをします」という言葉もいただきました。
いつまで飲めるか、歩けるか分かりません。そう思うと今日がとても貴重で特別な日に思えてきます。
好きなことが出来ることをありがたく思うことが、健やかに生きるコツであると皆様から教えていただきました。
ありがとうございました。