こころあそびの記

日常に小さな感動を

こよみ通りの猛暑日でした

 今日は夏至から数えて三回目の庚の日です。この日を中伏といいます。次に来る末伏は立秋の後の初めての庚、8/15です。
 初伏も含めて、この三伏の期間が一番暑いといわれています。
 
 わかっていたのに、爽やかな空に誘われて、うっかり朝から庭仕事。
 帰ってきた娘に、なんで今日なん?朝から警報出てたのにと言われてしまいました。
 
 今晩は『プリズム』(ガーデンプランナーの話)の日だと、どこかで思っていたのかもしれません。
 単純に、伸び放題の雑草をなんとかしてしまおうと安易に考えてしまいました。
 ある時期、雑草にも雑草の言い分があると考えて伸ばしていたことがありました。
 しかし、その繁茂する様子は恐ろしげです。地の邪気を吸い上げてくれるどころか、庭全体が邪気で覆われてしまっているようでした。
 でも、だからといって、雑草の生える土をセメントで固めたり、除草シートで覆って生える余地がないという完璧さは、どこかさみしいように感じます。
 息苦しいというのでしょうか。
 草をひきながら思うのです。
 この一見無駄のように見える作業が人生には必要なんだろうと。
 目標まで一直線を好む派と、回り道や寄り道が好きな派。どちらと聞かれたら、自分ほど無駄な遠回りが好きな人間もいないと胸を張れます。
 それは、完璧にできない言い訳ではありますが。
 


 兎にも角にも、健全な生活を窺わせるものは、すっきりとした佇まいです。
 手入れの行き届いたお家には憧れさえ持ってしまいます。

 ところで、今日、大変なことに気づきました。
 薔薇にヘクソカズラが巻き付いています。
 ネットで調べたら、ヘクソカズラは生命力が強くて宿主を弱らせると書いてあります。しかも、一旦巻き付かれたら、駆除できないようです。
 そういえば、この夏のシュートが伸びていません。どうしよう。
 長くサボるとこんなことが起きます。
 自然の生存競争のきびしさを目の当たりにして、へこんでいます。
 退治の方法を調べることより、ついついヘクソカズラの花の可愛らしさに気をとられるから、作業は一向に進まず、すっきりした庭にはなりそうにないことです。

 もう一つ。虫の中にもいたずら者がいます。
 蚊は大群で我が庭にお住まいなので、対処法もそれなりに慣れっこですが、ブヨをご存知ですか?蚊より少し大きめの虫です。
 これは手ごわいです。
 お恥ずかしいことに、私は小学生の頃に咬まれた傷痕を五十年くらい掻いていました。何も処置をしないとそれくらい頑固に痒みが続きます。
 先週、キャンプに行った娘家族が二人もブヨに刺されて帰ってきました。
 翌日から刺された踝が腫れだして、三日目には、思うように曲がらず歩行困難になってしまいました。
 虫さされくらいと放っておけない症状です。さっき、皮膚科に行って、薬をもらってきたようなので安心しました。
 

 こうやって、草も、虫もいのちがけで生き延びようとしています。
 コロナの感染者が何万人になろうと、人間だって、応戦できる武器を持っています。それは、何万年を生き抜いて獲得した免疫力です。
 免疫を健全に保つには、すっきり生きることだと思います。罹ったって平気ですという覚悟があれば、怖いものなしです。