こころあそびの記

日常に小さな感動を

『蒼穹の昴』だって!

 たまに、電車に乗るのもいいものです。
 電車が来るまでホームの掲示板を見て回っていると、大発見!宝塚歌劇雪組10月公演の『蒼穹の昴』のポスターを見つけました。
 原作者の浅田次郎さんの渾身の作品の舞台化ですから、楽しみです。

 宝塚歌劇なんて、と言わないでください。演目で学習したこともたくさんあるんですよ。
 たとえば、我が轟悠さんの『愛燃える』は、呉と越の戦いを描いたものでした。
 「臥薪嘗胆」という言葉も轟さんに教えてもらったようなものです。舞台いっぱいに繰り広げられたダンスは、この四字熟語とセットで今も忘れることはできません。
 また、越の国から呉王に献上された絶世の美女「西施」のことも、月影瞳さんが演じられたから記憶に定着しました。
 この「西施」は、『奥の細道』で、「象潟や雨に西施がねぶの花」と芭蕉が詠み込んだ女性です。学生時代に習った時には、芭蕉の博学ぶりに感心するだけだったのですが、それを目に写しこんでもらえたからこそ、今では「西施」通になりました。
 時代の変遷に乗り遅れないためのご苦労が察せられますが、「お医者さんにかかるお金があれば、宝塚に払いたい」という老ファンに夢を見続けさせる劇団であってほしいと切に願っています。
 今回の『蒼穹の昴』は中国・清朝の物語。いまから、予習をして、公演を待ちたいと思っています。
 

 そんな思いはなぜか呼応するもので、仕事から帰ってきたら、『100分で名著』で『三国志』のおさらいを再放送してました。
 子どもが小学生のころ、横山光輝さんの『漫画三国志』64巻を揃えていましたが、私は遂に読むことなく散逸させてしまいました。
 惜しいことをしましたが、息子たちは毎日のように読んでくれたから、元は取れたかと思います。
 私自身は中国のことなど、なんの興味も持たずにここまで来ましたが、漢方や中国哲学など、知らず知らずのうちに、歴史にまで深入りし始めています。
 とはいえ、頭がよくないので大量の漢字と人物に、ほんとのところ、疲れます。
 だから、大きな声では言えませんが、宝塚歌劇という身近なところで演じていただけるなら、勉強も苦にはなりません。楽しみながら身につく歴史といったら、真面目に勉強されている方に叱られそうですが。
 

 どうしても観たいのはファンなら当然。つまりチケットの争奪戦に勝ち抜かねばなりません。
 早速に、抽選申し込みをしたことは、内緒ですが、本当です。当たればいいのになぁ~。