ハナミズキが実をつけています。
春が来たよと薄紅色の花を咲かせ、秋には赤い実で楽しませてくれる。
そのせいか、見かけることが増えました。
懐かしいジュズダマです。黒く色づいた頃には、誰かに摘まれるのかな。内緒の場所み~つけた。
カブトエビ。いつも通る田んぼで見つけました。
娘たちが子供の頃は、近くの田んぼにカブトエビがいっぱいいて、それをバケツに掬って遊んでいたものです。
トンボは、ひと冬、田んぼの土の中で卵の状態で過ごすそうですが、カブトエビも同じ。生きた化石として生き抜いてきた強さを持ち、何年も土の中で耐えられます。
渇水期の冬の土に耐え、田おこしで耕運機にかき回されて、それでも春に水を張ったら生まれてくる強さ。
トンボもカブトエビもタニシも、これからも元気に田んぼで世代交代を繋げていってほしいものです。
彼らの母なる田んぼが守られますように。
このところ、中国ドラマを見始めたものですから、何も手につかず困っています。
90話という長丁場。観ても観ても終わりがないというのに、早く観終わって解放されたいために、また観てしまうのです。
今、観ているのは清の乾隆帝の時代の大奥のお話です。
中国最後の王朝ですから、調度品や装束の美しさが楽しみでもあります。
香を焚きしめ、書画を楽しみ、漢方の知識を織り交ぜながら話は進みます。
そこは、日本の大奥と同じように、女の足の引っ張り合いが繰り広げられるところです。
こういう女の世界で生き残るには頭が切れることが必要です。
機転が利くとか、裏から考えることができるとか。そういう頭の使い方が必須です。
それにはまず、恨みつらみを感知するところから始まりますから、そこが鈍化していては権謀術数の巡らしようがありません。
私の場合、そこを徹底的に削ぎ落とす鍛錬を強いられて育ったのか、あるいは、もともとアホで感じないせいなのか不明ですが、そこのところに欲を感じないのです。
よくお酒が呑めないのは人生の楽しみを一つ欠いている、といいますが、機転の利く頭がないというのも同様に思えます。
木偶の坊で生きるしかないので、今宵もドラマの華やかな世界に浸ることにいたしましょう。