こころあそびの記

日常に小さな感動を

優しくて手技も確かなお医者さん

 千里川沿いを散歩してたら、ナンキンハゼに実が生って、ところどころ紅葉が始まっていました。
 今朝の大阪は21度と冷え込みました。
 カラッとした空気になって、息が楽になるのが秋です。
 季節が巡ります。
 

 「その年まで病気したことないなんて、みんなびっくりしはる」と、娘が言います。
 確かに、産後、お医者さんにお世話になったことが殆どなくて、当世医者事情も知らずに来ました。
 
 先日、孫娘が巻き爪になって痛がっているのをみかねて、直ぐに診てもらえるので有名な近くのお医者さんに連れて行きました。
 開院当初から外観に変化なく、事務所みたいで愛想がありません。そこが医院だとは、気づかない人もいそうです。
 診察を終えた娘が帰ってきて、手振り身振りでその様子を実況してくれました。それによると、「これは痛いなぁ。ちょっと我慢やで。」と椅子にすわったまま、腰をかがめて爪先を一発で切ってくださったことに、びっくりしたというのです。
 先生はもうそんなにお若くなさそうなのに。
 
 そういえばと、別の孫の予防接種のときの大騒動を思い出しました。
 嫌がって泣き止まない子供のことを、二時間も待ってくださって、申し訳ないことした。でも、そんな先生いはる?と。

 外科、リハビリテーションを標榜されていますが、どんな困り事にも対応できることを、本当は私も知っています。
 母が具合が悪くなったとき、かかりつけ病院は遠く、近くで来てもらえそうな先生を手当たり次第に探し回っていたときのことです。
 どこも今日は無理ですと断られましたのに、この先生だけは、行ってあげますよ、と応えられたのです。結局、在宅専門の先生の到着が早くて、申し訳ない結果となったのですが、そのタフで優しい対応は、近頃見かけることのない町医者そのものでした。

 自分が医者にかかることがないので、今まで気にもしなかった近くのお医者さん。
 そろそろ、かかりつけ医をもたなくてはいけない年齢になってきましたので、この先生にお頼みしておこうかと想ったりしている今日この頃です。