こころあそびの記

日常に小さな感動を

キノコの季節になりました

 ブーンブーンと、あっちからもこっちからも、草を刈る音が響いてきます。夏の後始末が始まりました。
 刈り取らなくても、秋になれば地上部は枯れて、その命は根っこに帰って行くのですが、そうなってからでは草刈り機で刈り取れないから、今、夏に伸長して茂りきった叢を刈っています。

 午前中、風の中を歩いてきました。台風が日本海を北上していることを実感。怖いので家に引きこもっています。

 秋の装い、素敵です。名前も存じ上げずにごめんなさいね。

 庭に、こんなキノコが生えていました。
 名前を知ろうにも、世界に150万種類もあるといわれると、素人の手には負えません。

 さて、店頭にキノコが並ぶ季節です。
 キノコの効用は、「雪国まいたけ」で有名になりましたが、多い少ないはあっても、βグルカンという糖を含むキノコ全般に、免疫力の活性作用があるそうです。
 普通に家庭で食卓に上る椎茸、舞茸、シメジ、エノキタケ等々が、そんなパワーを秘めているのですから、食べない選択はありません。
 
 漢方生薬で有名なキノコといえば、なんといっても、ナンバーワンは霊芝(れいし)でしょう。
 これは、堅いキノコで、猿が腰掛けても大丈夫だから、サルノコシカケ科。うまい命名です。
 知らずにお世話になっていそうなのが、ブクリョウやチョレイ
 どちらも利水作用がありますから、おしっこが出にくい方や水が溜まりやすい方が服用される漢方薬に入っています。
 
 それから、食事はうす味がよいといわれる理由もキノコと関係があります。キノコの味は淡味です。不用な水の排出には、うす味にすることが大切だと自然が教えてくれている。これも先人が見つけた経験則です。

 これから出回るキノコを上手に使って、夏の湿気た体から、いらない水分を追い出して、ついでに免疫力をつけておきましょう。
 身を軽くして、爽やかに過ごせるように準備された天からの贈り物です。