こころあそびの記

日常に小さな感動を

『白露』

 今日は二十四節気の16番目、『白露』です。春が始まるイメージの『清明』に次いで好きな秋の始まりです。

 今朝は、何も考えずに選んだのに、ひとりでに長袖ブラウスを着込んでいました。着てから、秋めいた朝であること、今日から『白露』になり暑かった夏が終わったことに感慨深い朝でした。

 季節が巡るのは、地球が自転と公転を繰り返しているからです。

 地球が自転するおかげで、日の出とともに起床し、夜が来れば就寝するという一日のリズムができます。

 そして、太陽の周りを公転することによって、四季折々に違う喜びを味わえるから、情緒豊かになりました。

 もし、地球が宇宙にぽつんと一つ浮かんでいるというのではこのような季節感は生まれず、人々の生活も感情も単調だったことでしょう。

 更に、月が地球を一周することにより、朔満の一カ月が巡り、月見を楽しむことができます。

 なのに、現代人は太陽と月の恩恵を享受して生活が成り立っているなどということを、考える余裕もなく忙しい日々を送っています。

 

 地球が太陽や月という仲間と一緒に巡っていることを観察する時間を持てば、人間も独りでは生きられないことが分かってきます。

 SDGsの根本です。

 「人は大自然の一員である」。

 「人間は太陽のリズムで生きている」。

 このリズムに乗って生きることができたら、人は健康に暮らせるということを信じて座右の銘にできたら、未病の人の半分は元気になれるように思います。

 

 さて、秋は乾燥の季節です。

 大気の中で蠢いていたいのちが、土の中に帰り、大地は収穫の時を迎えます。そして、空は澄んで青空が高く見えるのも秋の特徴です。

 天高く馬肥ゆる秋。

 

 涼しい日が続けば、涼燥。そんなときは、頭が痛くなったり、咳が出たり、鼻が詰まったりします。

 反対に、温かい日が続けば、身体に熱を感じたり、喉の痛みや鼻が乾いてかゆく感じるかもしれません。

 体調がいつもと違うというとき、季節の特徴を知っておくことも助けになるでしょう。あぁ、これは季節の移行に体が反応しているな、と考えてみる余裕も時には必要です。

 ただし、ヘルペス(帯状疱疹)など、急いでお薬をもらわなくてはならない病気があります。

 いつもとちがう、にもいろいろあることは申し添えておきます。