お彼岸は来週だけど、お墓参りに行ってきました。
旧西国街道を真っ直ぐ東に歩いた所にありますから、道すがら、稲穂の揺れる様を見たり、青面金剛にお参りしたりして寄り道が楽しい行程です。
帰ってきて、台風情報を見ようとテレビを付けたら、NHK『のど自慢』が放送されていました。チャンネルを変えようかとリモコンを取ったとき写ったのが三浦大知さんでした。
先日の朝、台所で洗い物していた私に、中学生の孫が「三浦大知っていいよな」と言って後ろを通り過ぎていきました。
丁度そのとき、『チムドンドン』のオープニング曲が流れていたのです。
孫に高評価される三浦大知さんとはどんな人なのか、そのときから興味をもつことになりました。
今日の『のど自慢』で、ゲストとして歌う曲は、もちろん『燦燦』でした。
さらっと歌える曲ではありません。相当に歌い込まれて声に表情をもたせておられます。その上で、心を込めて自信を持って提供されていることは、真摯に歌う姿から察せられました。
この歌は、昨年亡くなったおばあちゃんに書いたお手紙という形で作られたそうです。
大知さんがいかにおばあちゃん子だったかがしのばれます。反対に、おばあちゃんがどれほど孫を無条件で愛したかが分かる歌詞になっています。
出だしの声の出し方が難しいのですが、練習すれば、これぞ名曲であることが分かってきます。
おばあちゃんと孫。遠くて近い関係です。
二番の歌詞に、
「あなたが信じてくれたように
どんな日々もどんな意味も
繋がっている」
三番の歌詞に、
「裸足のまま生き抜くから
見守っていて」
こうした甘えた言い方も孫とおばあちゃんだから、言い合えるのかもしれません。
親とやり合ったあとでも、おばあちゃんの写真に向かってなら本心で甘えて泣き言をぶつけられる。そういう関係です。
そのとき、聞こえてくるのは、
『大丈夫。ほら見ていて』。
おばあちゃんが見ていてくれるから、自分の信じた道を行くことができる。
私もいつかは写真の中のおばあちゃん。孫たちの応援団長として、いつまでもエールを送ってやりたいなと思っています。