今日は近鉄での大形先生の講座の後、受講者のお一人に丹波篠山に連れて行ってもらいました。
彼女は隣町の丹波市に住まって、丹波布の普及に一役かっておられます。
乗り鉄の私は大好きな篠山行きの電車に乗れることから興奮が始まりました。 窓の外に見える流れる雲や、刈り取り間近かな稲穂が旅心をそそります。
友人まで私に同調してか、「こんな気分は初めて。いつも、まだこんな所かとため息つくのに、今日は旅行してるみたい」と、美しい秋景色を満喫してくれました。
篠山到着後、まず訪れたのは『丹波篠山まちなみアートフェスティバル2022』です。
黒豆やさんの店先で、燕市から来た銅職人が実演されていまして、彼が云うには、こういう街並み保存をしているところは多いけれど、ここは電柱もなくて、全国的に見ても優れていると思うと言ってくれました。
そういわれると、来た甲斐があるというものです。
移住の方も含めて、町には活気がありました。
それは、彼らが必要とするものがここにあるからではないかと思います。
大都会は何でもあるように見えて、このように何かをピンポイントで探している人にとっては、何もない町だそうです。
自分が求めるものが決まっている人ってすごいなぁ。移住できるエネルギーを持つ人の、底知れないポテンシャルには驚くばかりです。
篠山のポストはこんなかわいいお家に入っておられました。
黒豆ソフトを食べたり、雑貨屋さんを覗いたり。
丹波布作家さんのお店で、椿の実を見つけました。
私は、仏壇に上げるお水入れに敷く、コースターを一枚求めました。
「これは、何で染めてあるのですか?」
「ドングリです」
淡いピンクをかけたような褐色。
ドングリに乗せてあげたら、父母も笑ってくれるかな?
締めは「デカンショうどん」です。
ただし、猪ではなくて、代わりに豚肉が入っていました。
お能、織物、お城に街並みと、この町の民度が察せられるようなものが随所に散りばめられた静かな町でした。
あぁ、楽しい半日旅行でした。