こころあそびの記

日常に小さな感動を

歩ける幸せ

 

 忍び足で寄ったつもりでも、鳥たちは怪しい奴が近寄ってきたと察して逃げてしまいます。

 あぁ、残念無念。

 昨日も、マガモの美しい青緑色が消えずに残っている個体を見つけて、スマホの準備に手間取っているうちに羽ばたかれてしまいました。

 あの色やデザインは世界を創造した方の作品としか思えない美しさです。

 鴨といえば、マガモの衣装が思い浮かぶほど印象的ですが、実は、あの青緑色は夏場の繁殖期の雄の色だそうです。

 だから、冬鳥としてやってきて、私が目にするときには雄雌共に同じく茶色です。

 時に、まだ、夏の模様が残っている個体を見つけたら嬉しくて。

 

 

 きのうは、晴れているうちにと、旧の西国街道を東に向かって歩きました。

 萱野の交差点から、いつもとは別のルートに迷いこんだところ、「芋川」という川に突き当たりました。

 箕面の山手の池を水源として、このあたりで千里川と合流するまでの短い川ですが、しっかり淀川水系一級河川に指定されています。

 また新しい出会いがありました。

 犬も歩けば・・と云いますが、歩くことは楽しいことです。

 

 

 『運動脳』という本を佐藤可士和さんが推薦されていました。

 運動することで、脳内が活性します。そのことは、古くから、森を歩いた哲学者たちに証明されていることです。

 私自身、歩いて職場に行く日のほうが、集中力があることを実感しています。

 私たち人間がなぜ二足歩行を始めたか。それは、前を見て歩くことだったのではないかと想像します。

 前に何があるだろう。その好奇心が脳を元気にしてくれるのではないでしょうか。

 

 

 おんぼろの足ですが、歩ける幸せを感じます。それは、一旦傷めたからこそ知る恩恵です。

 歩ける足を持つ方とは少し違った思いが、自分を後押ししてくれます。ありがたいことです。

 

 でも、無理はしません。できません。明日も歩くために、雨の日は、編み物などターシャさんの真似事をして過ごしましょう。

 

 

 そうそう、先日、Instagramで西畑清純さんがいいこと仰ってたので、お伝えしたくて、忘れないうちに。

 「『念ずれば花開く』といいます。でも、念じて念じてようやくスタートラインに立てると思うんです。植物が花開いたあと実を付け子孫を残す姿から学びました。」