こころあそびの記

日常に小さな感動を

感度上々

 

 昨日は二十四節季「大雪」でしたから、各地から雪の便りが届きました。

 季節が昔の人が定めた順番通りに進むのは、自転や公転に狂いが生じていないからだと思うと、人間の考えるSDGsという地球上のテーマが小さく思えてきます。

 

 

 今朝は故あって、家人の居ない静かな朝をゆっくり過ごすことができました。

 心に余裕があるかないかは、寝ぼけている朝に分かるように思います。

 見るもの聞くものにどれほど感度が上がるか。

 もし、心が動けば、今日も元気!と、勝手なバロメーターにしています。

 

 

 温めたカップにゆっくりコーヒーを淹れて、BSを付けました。

 『ヒマラヤ撮影日誌』。

 登山家の中村健郎さんが、山に自然体で接しておられるところに好意を持って拝見しています。

 そして、相棒の石井カメラマンの優しいお人柄がなんともいえない味を醸し出して、このお二人だから出来る番組だと思っています。

 今朝、お二人が目前にヒマラヤ、カンチェンジュンガ(8586m)を臨まれたとき、画面の右上に、白旗史朗さん撮影のこの山の写真が写りました。

 登るだけでも大変なヒマラヤに、何十年も前に、カメラを背負って撮影に来た日本人が、白旗さん以外にもいらしたことを知りました。

 

 「そこに山があるから登るのだ」と    いう有名な言葉を残したのは、イギリス人登山家、ジョージ・マロリーです。

 白旗さんは山に対する思いを、

 「それを創った神への感謝と歓びをもって大自然に対している」

と表現されています。

 自分は行けない山ですが、憧れることはできます。その憧れを失わずに居させてもらえるのは、山岳写真があるからです。

 

 

 気高い山々を見ていい気分でいたら、次に『中井精也撮り鉄』が、始まりました。

 これが、冬の宗谷本線だったので再び釘付けです。

 今朝は中井さんの温かみを前面に出したいい番組構成でした。

 ミニ写真講座で2つのことを教えてもらいました。

 対象物が2つあるときは、対角線上に配置すること。

 構図を生かすためには、切り取りを利用すること。

 いやぁ~写真も奥深いものですね。

 昔、写真学校って何しに行くんだろうと思っていた自分が恥ずかしい。

 

 

 そうそう、こないだ、写真の光源の取り方を教えてもらったので、早速ちょっと役立つことがありました。

 それは、映画『今度は愛妻家』で、最後にトヨエツが奥さんの写真を撮るシーンです。

 彼が、一瞬、上の方を確認したのは、太陽の位置だったのですね。その仕草に気づけたことが自慢だなんて、内緒です。