こころあそびの記

日常に小さな感動を

淑やかな心

 

 早朝、空が暗いうちから、娘家族が起き出して、交換留学に旅立つ孫の準備が始まりました。

 どれどれと外に出たら、北斗七星から伸びる春の大曲線が薄雲りの空に見えて、季節が春に着実に向かっていることに希望を感じたことです。

 でも、しばらく星空と疎遠であったために、今朝が三大流星群の一つ、「しぶんぎ流星群」の流れる日であったとは失念していました。

 ちょうど、月が西に沈んだあとで、観察には絶好の時間帯だったのに、惜しいことをしました。

 その流れ星の源の「壁面四分儀座」は、すでに存在しないとは、どうしたことでしょう。返す返すも宇宙の広大さを思うばかりです。

 

 

 今朝の朝刊の「朝の詩」に『不思議』と題する102歳の方の詩が掲載されていました。

 太陽って、地球って、何万年も正しく動いている。ああ不思議だな。

 という内容でした。

 年を取ってますます思う不思議の深さを教えてもらったようで、今しばらく生きることを肯定できそうに思えました。

 

 

 また、投稿欄にはこんな言葉を載せておられる方がありました。

 「一読・十笑・百吸・千字・万歩」

 投稿者は83歳です。この中で、何が難しいかと云ったら、「笑うこと」だと書いておられます。

 云われてみたら、 腹から笑うことは、いのちを生かすことに繋がると分かっていても、独りで笑うことはなかなかないことです。

 

 「笑い」は、古代神話の中でも天の岩戸を開くきっかけになりましたし、故・村上和雄先生も笑えば病が癒えることを提唱されました。

 しかし、漫才や落語を観ることで笑う機会を作りなさいといわれても、毎日というわけにはまいりません。

 

 

 漢方では、身体と感情の繋がりが示されています。

 肝は怒。興奮して気が上がれば顔が赤くなります。

 心は喜。ドキドキして喜びもすぎるとよろしくないとあります。

 脾胃は思。考えすぎたら胃潰瘍になります。

 肺は憂、悲。意気消沈しないようにきをつけましょう。

 腎は恐、驚。こわがりの子どもは寝小便。

 

 漢方は調和を説いています。一つだけではなく、七情をすべてバランスよく使うことが体を上手に循環させることになります。

 

 感情が凍り付かないように、笑ったり、泣いたり、怒ったりして過ごせたら、それでいいんじゃないですか。