こころあそびの記

日常に小さな感動を

臂岡天満宮(ひじおかてんまんぐう)

 

 

 正月お籠もりも、いい加減にしなくてはと、今日は歩きに行く!と朝から決めていました。

 西国街道を東に歩くつもりでしたが、出がけに娘婿からカメラを借りたので、急遽、昆陽池に予定変更しました。

 セミナーメンバーのMさんに会えるかもしれないことも後押しになりました。

 

 もう何十年と、車で通い慣れた道なのに、歩けば新しい出会いがありました。

 

 

 国道脇の歩道がなくなる軍行橋の手前を左に折れて、かつて、ケアマネージャーとして訪問していた住宅街を通りました。

 あの親子さんはどうされているでしょう。人それぞれ、生きることの課題は似てるようで違っていること思い出させる二人でした。

 

 

 そこを過ぎると、伊丹市都市景観建築物の保存住宅が並んでいました。こういうのは、自動車で通り過ぎる時には味わえない町の様子です。この一角の数件だけの趣にカメラを向けていると、ゴー!という音をたてて頭上を飛行機が飛んでいきます。

 

 

 そうです。ここは、伊丹空港の町。

猪名川に向かって離陸してくる飛行機を思わず、携帯カメラでパチリ。

 あちら側に渡れば、堤防の上に東宮御野立所の石碑があるのは分かっていました。手前に遮るものなく、遠くは六甲を臨む景勝地なのですが、残念なことに、今日は六甲が霧に霞んでいたので断念したことでした。

 

 

 軍行橋を渡りきった先は、懐かしのJR北伊丹駅です。娘たちが結婚したての頃、娘婿はこの踏み切りの修理すること度々で、その夜勤明けにはよく迎えに来たものです。

 カンカンカン♪。変わらない踏切の音が鳴り始めて、安全運行する電車を見送りました。

 

 

 そこから、産業道路を過ぎて、伊丹市のスポーツセンターが見えたあたりで坂を上がったところ、『臂岡天満宮』と書かれた額のかかった石の鳥居がありました。

 急勾配の石段を上ってみたら、立派なお社に行き着きました。

 今日は、このお社に呼ばれた気がしました。なぜって、心が喜んでいたからです。

 

 

 いかにも人の良さそうな宮司さんと思しき方が、参詣者を迎えて下さっていました。

 境内に優しい光が満ちている神社がこんなところにあったなんて・・うれしい出会いでした。

 

 

 本殿の左手に回ると、何か感じるものがありました。そこは、天照皇大神大国主大神蛭子大神が祀られている「えびす社」で、大きなパワーが満ちている場所でした。

 後ろに並んでおられた方に、失礼ながら「なんてお読みするのですか?」と訊いてみましたところ、「ひじおか天満宮です」と教えて下さいました。

 由来は、「菅原道真公が太宰府に下られる際に、このあたりで休まれ、臂をついて横になられたところから、『臂岡天満宮』と名付けられた」とのことでした。

 いい神社にお参りできて、ありがたい遠足になりました。

 

 帰りは、JR北伊丹駅から梅田に出ました。

 昔、子ども達のご父兄のお一人にこんな方がありました。

 「一週間に一回、梅田にでないと体がへんになりそう」と。

 私はへんにはなりませんが、好きなパンを買って、紀伊国屋を一周したら、それで満足。ちいさいなぁ。

 という本日の続きはまた明日。