こころあそびの記

日常に小さな感動を

お婆の遠足

 

 彼の講座には、たった一回しか参加したことがないのに、俳人坪内稔典先生から伊丹ミュージアムでの対談に来ませんかとお誘いを受けたので、ホイホイと出かけることにしました。

 

 伊丹に行くのなら、遠回りして冬鳥たちを昆陽池で観察してからにしようと、JR北伊丹駅から出発です。

 Googleナビにアシストしてもらいながら、緑が丘公園までやってきたら、すでにお知り合いの元気な鴨たちが待っていました。

 湖畔で、リュックから双眼鏡とカメラを出して首にかけたら、にわかカメラマンの出来上がりです。

 カルガモヒドリガモオオバンマガモ

 昨日まで雨天だったせいか、今日は、羽根を広げて湖面を走る様子が観察できました。

 羽根を洗っているのかな?と、素人考えしながら、次なる池へ。

 

 

 池の周回道路にラクウショウ(落羽松)の気根がずらっと並んでいました。湿地にある根っこは空気中の酸素を吸うために出てくるとのこと。でも、こんなに出てきたことに可笑しみがありました。

 

 

 昆陽池到着。

 

 

 カルガモはお昼寝中。

 

 

 着きました。対談開始時刻には、余裕をもって到着したのに、会場はすでに熱気を帯びていました。

 今日は江戸千家の家元、川上宗雪さんが対談のお相手でした。

 話の合間に、盆手前でお茶をたててくださいました。

 一煎目は、お軸の主である芭蕉に捧げられました。二煎目は坪内稔典先生に。

 

 

 そして、三煎目はご自分にたてられたのですが、そのとき、マイクから「宗匠のお茶碗は細川護煕さん作の『曙光(しょっこう)』です」と聞こえてきたのです。

 その前の二煎も銘あるお茶碗でしたでしょうに、「細川護煕さん」だけが聞こえるなんて。

 ほんと、ミーハー素人はお恥ずかしいことです。

 

 

 永青文庫柿衞文庫(かきもりぶんこ)に相互交流があることなど全く知らずに、ふらっとやってきたら、細川さんの作品と出会えました。

 去年はこの『芭蕉ー不易と流行とー』を、永青文庫で開催したようですので、帰りに、永青文庫の冊子をゲットしてまいりました。

 巻頭を飾る細川さんの文章に心躍らせながら、今、拝見しているところです。